新・朝日軍日本遠征親善試合へまもなく出発

3月5日から日本に遠征する新・朝日軍

3月5日から日本に遠征する新・朝日軍とその両親、設立メンバーと岡田総領事と寧子夫人

 在バンクーバー日本国総領事館は3月3日、岡田誠司総領事公邸にて新朝日軍(カナディアン日系ユース・ベースボール・クラブ)の日本遠征親善試合のための壮行レセプションが行われた。レセプションには新・朝日軍の選手とその両親、その他関係者およそ50名が出席した。

 岡田誠司総領事は「今でも最初の試合を見たときのことを鮮明に覚えています。昨年は映画『バンクーバーの朝日』が公開され、朝日軍はカナダに実在した野球チームと日本でも脚光を浴びました。日系カナダ人の誇りと伝説であった朝日軍が復活したということ、新・朝日軍の意味について選手の皆さんに考えてもらえたらと思います。今回遠征する皆さんの中には日本が初めてという人もいると伺っているので、いい経験になると思っています。恥ずかしがらず、楽しんできてください」とエールを送った。

 新・朝日軍創設メンバーの一人であり、日系基金のエクゼクティブ・ディレクターでもあるジョッシュ・カワード氏は「昨年の9月にケイ・上西さんに会った時にチームを作ると約束をした。その後、多くの人々の協力があってこの夢が叶った。日本遠征を楽しんできたい」とコメントした。また、ヘッドコーチのジョン・ウォング氏は「今回の遠征が日本とカナダ、二つの大陸の架け橋になればと思う。今回遠征に行くメンバーの中には日本には行ったことのない人もいるので、日本への理解や自身の文化的背景を知る良い機会にもなればと思う」と遠征への思いを語った。

新・朝日軍発起人の一人安藤恵美子さんと息子のアレック・カニング君

新・朝日軍創設メンバーの一人安藤恵美子さんと息子のアレック・カニング君

 今回新・朝日軍創設メンバーの一人でもあり、息子さんが遠征に参加する安藤恵美子さんは「昔子供が小さい時に朝日軍のトリビュート試合には行っていたのですが、まさか自分が新・朝日軍チームの結成に関わることになるとは思ってもみませんでした。明後日からの日本遠征への同行が今からとても楽しみです」と語った。安藤さんの息子さん、アレック・カニング君(ショート・15歳)は9年の野球経験を持つ。今回の遠征について「今から日本に行くのがとても楽しみです。日本のチームとの試合を頑張ってきたい」と力強く意気込みを語った。

公邸特製・朝日ロール

公邸特製・朝日ロール

 選手やその他の出席者一同は公邸特製「朝日ロール」を初めとしたスタミナ満点の食事に舌鼓を打った。

公邸特製のスタミナ満点の食事

公邸特製のスタミナ満点の食事を楽しむ出席者たち

チームよりポスターとチームより壮行会のお礼にポスターと花束のプレゼントを受け取った岡田総領事と寧子夫人花束のプレゼントを受け取った岡田総領事と寧子夫人

チームより壮行会のお礼にポスターと花束のプレゼントを受け取った岡田総領事と寧子夫人

 一行は3月5日にバンクーバーを出発し、その後横浜市、足利市、大府市、天理市、彦根市などを10日間で試合、見学や懇親会で回る予定。詳細や最新情報はカナディアン日系ユース・ベースボール・クラブのfacebookページより閲覧が可能。

写真:Sleepless Kao