編集後記2024年4月

Ku&Kao:Vancouverの神社と桜フェスティバル

Ku

3月24日土曜日、友達の車に乗り込み、雨の降るVancouverを南に走る。見えてきたTsawwassen Ferry Ternminalからフェリーに乗り込みSwartz Bayへ。車を停めさらに水上タクシーに乗り込み15分ほどでついに目的地に到着。そこはKnapp Island。自然豊かな小さな島。人の住む集落もないこの小さな島にいったい何があるのか。神聖さを感じる森を歩くこと数分、目の前に見えてきたのは日本人には馴染み深い鳥居、そして神社である。

実はシドニーの北に位置するKnapp Island には神様が祀られている神社が存在しているのだ。そしてその日はなんと遷座祭。つまり神様をこの神社に新たに遷す祭祀が行われた。Knapp Island には椿神社という神社があり、伊勢にある椿大神社のブランチにあたるもの。その日に行われた遷座祭では、アメリカのシアトルにあった椿神社が閉じてしまうということで、もともとそこに祀られていた御神体と神様をこのシドニーにある椿神社に遷すという特別なイベントだったのだ。参加者十数名、日本から宮司さんも来られていた。約一時間に及んだ祭祀は厳かな雰囲気で始まり、大きな緊張感と同時にパワーを体で感じることができた。遷座祭の後、参加者で話をしたり、お土産をみたり、太鼓と笛の演奏を聴いたりととても楽しい1日を神社で過ごすことができた。一生に一度経験できるかどうかの貴重な体験ができたのはとても幸運だったと嬉しく思う。

 

このKnapp IslandにはShi Mei Spiritual Centreというものがあり、そこで神社に関わるいろいろなイベントを開いている。森林浴や瞑想、祈り、神道の勉強など様々であり、イベントがなくても、その場所自体がとて神聖さを感じるものになっているのでいくだけでもとても価値のあるものはずだ。神社は一般に公開されているので、ぜひ一度行ってみることをお勧めします。

Shin Mei Spiritual Centre

[文:Ku]

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

「さくら さくら」  バンクーバーには日本から寄贈された桜が3万本あると言われて います。街を歩くと桜があちこちで咲いてるのを楽しめます。 私もサクラにインスパイアされ、春には桜をモチーフにした絵を描く 機会が増えます。 先月号でも告知しましたが、4月6日に「Sakura Sakura」という展覧会 をグランビルアイランドにある「The Postcard Place」にて開催しま した。おかげさまで一夜限りのプライベートエキシビシションは大 盛況でした。今回初めてお会いした方たちも多く、新たな出会いに本当に感謝しております。お店のオーナーさんに もたくさんのサポートを頂き感謝です。

David Lam Parkで行われた「The Big Picnic」の桜祭りではアートセ ールは二の次に、三線に力を入れました。3月4日の「三線の日」(語 呂合わせでこの日が三線の日となる)に行われた「三線ワークショ ップ」に参加してから1ヶ月でステージに立つという快挙(笑)を成 し遂げ、無事に何事もなくファーストデビューを果たしました。演奏を 聴きに、そして見守ってくれた友人たちに感謝です。

Sleepless Kaoのアートブースの裏に三線グループ、Southern Waveのメンバーが集まり、ステー ジの前の音合わせに皆んなで三線を弾いていると、ビデオを撮る人やピクニックマットの上に座 って楽しそうに演奏を聞いている人たちがいたりと、弾いている私も嬉しくなってアートブースを ほったらかしていたらセールはイマイチ(苦笑)。でも私にとってはめちゃくちゃ楽しいお花見会で した。 まさか自分が三線を弾いてステージに立つとは1ヶ月前には思ってもいませんでしたよ。唄を通 して沖縄の文化や歴史も知れて面白いんですよ。結構私の中で三線がブームなのでしばらくこの 話題が続くと思います。すみません(笑)  そういえば、三線の練習日に「さくらさくら」の歌詞は?と聞かれ、歌えると思って自信満々に歌い始めたものの途中でわから なくなり、ググりました。「櫻、さくら。弥生の空は、見渡すかぎり…」で始まるこの歌詞はなんと2番でした。私も他のメンバーもみんな1番だと ばかり思ってました。知ってましたか?  そして!まだまだ桜祭りは続きます。今週の14日、日曜日にVanDusen Botanical Gardenで行われるSakura Days Japan Fair、午前11時から Southern Waveのメンバーとして私も三線を弾きますよー。ぜひ桜を楽しんで、演奏も観にきてくださいね!

[文:Sleepless Kao