編集後記 2017年2月

Kazuho Yamamoto

 短期間ではありますが、昨年秋からインターンとして活躍してくれた曽我友樹君がカナダでの留学生活を終え、日本に帰国をしました。帰国前の最後にお願いしたプロジェクトは、日系コミュニティ新年会への出席。「日系コミュニティ各分野からいろいろな人が来ていて勉強になりました」とレポートを写真と一緒にメールしてくれました。送ってくれた写真を下に何枚かシェアします。

 私自身、フルタイムで仕事をしながら『げっぽう』を含めたフリーランスとしてのお仕事もさせて頂いていています。(生活費の高いバンクーバーでの生活、複数の仕事を持っているのは普通になってきていますよね…)今回

  インターン生と一緒に活動する素晴らしい機会を得たものの、一緒に作業をしたり、プロフェッショナルディベロップメントの指導をする時間をなかなか取ってあげることができず、残念でした。リーダーとしてチームや個人を先導、育てていくことはまだまだ勉強過程、経験を積んでスキルアップしてく必要のある分野だと感じました。

 英語力がアップしたことはもちろんだと思いますが、『げっぽう』インターンを含めたその他のカナダでの経験が彼の将来に役立つことを祈って、今はしばしお別れです。友樹くん、お疲れ様&どうもありがとう!

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

今月のハイライト:手術

 いつも自分のことを語っていますが、まぁそれもアーティストだから仕方がない(アーティストは大概セルフセンター)と大きな心で読んでみてください。

 1月13日の金曜日に去年の4月にロッククライミングで切った膝の靭帯をつなげる手術をしました。13日の金曜日(日本人の私にはこの日にちは意味をなさない)っていうことで、ラッキーにも手術室が空いてたので、無事に受けることができました。

 私と同じように膝の靭帯を20年前に切った友人がいるのですが、その人の膝頭の両脇には見るも痛々しい傷が残り、その当時の技術ではうまくくっつくことができず、今でも友人は走ることはおろか、足をひきずっています。

そんな友人を見ていたので手術をするのはとても勇気のいることだったのですが、やはりこの先スノボもサーフィンもダンスもやりたいなと踏み切りました。

 手術室にはたくさんのスクリーンが天井から吊るされていて、その画面に映し出された膝の内部を見ながら施術をすると説明がありました。

自分の体内から繊維を取り、切れている部分に移植をするという移植手術。

 2時間後、全身麻酔から目が覚めて、ナースから痛みの度合いは?と聞かれ、思ってた以上に痛いのに返事ができませんでした。

通常は痛みに強い私が、マジか!と開口一番言ってしまいました。その痛みにも徐々に慣れていくのですが…。

 何が困ったかというとその後の薬の副作用です。家になんとかたどり着いたものの(術後3時間以内に病院を追い出される)麻酔のせいで、その後4日は眠気が取れず、ふと気づくといつの間にか寝ている。そして、処方されたモルヒネの錠剤は痛みは抑えるのかもしれないけれど、内臓の機能をストップさせてしまい、吐き気と便秘と変な話ですが足の痛みよりも薬の副作用のほうがきつかった。

 そんな数週間をやり過ごし、包帯を取ってみると大げさな大きなバンドエイドの下に小さな穴が5個と3センチほどの切り傷。3個はカメラを入れたための穴で、2個は施術をするための機械のため。大きめの傷は繊維を取ったとこ。

 傷は…綺麗なもんです。思うに、カナダで手術をしたほうが技術は日本より上なのではないかと思います。病院でのサービスについては日本のほうがはるかに丁寧で心地はいいのですが(笑)。

靭帯を切った当初のように振り出しに戻り、車椅子から松葉杖。そして太い杖から、今、日本で買ったお洒落な杖。

いや〜、2足歩行をする人間には足は大事ですね。治った暁には足の不自由な人、健康を害している人に親身に接しようと思います。

 2月10日に2人展をしますので、それまでには自分の足だけで歩けるように痛いリハビリ頑張ります。