何度かご飯を食べに来たことがあるのですが、ちゃんとお話しするのは初めての「Yama Cafe」さんにインタビューです。
お店に入ると壁に「書き初め」が3つ貼ってあるのが目につきました。「短気は損気」「一生現役」「心の余裕」。(なんだこれ笑)と思いながら、「すみません、『短気は損気を一つ』」とオーダーすると「はい、かしこまりました〜」と笑顔で女性が答えてくれました。ノリがとても良い。この方がオーナー夫人の啓愛(ひろえ)さん。
実際は『短気は損気』というメニューがあるわけではなく、トロ丼をオーダーしました(笑)
丼を食べながらお客さんの引くのをゆっくりと待ち、ご主人の山村光宏さんにお話を聞くことに…。

ー何時どのようにしてバンクーバーに?
東京の調理師学校に行き、卒業してから7年は先生のアシスタントをしてました。
日本から来たのは2009年です。当時27歳
でウイスラーにあるCSBA(Canadian Sports Business Academy)でスノーボード三昧の1年を送ってました。スノボのインストラクターもやってました。
CSBAを卒業した後に移民取るために3年半スティーブストンにある日本食店で働きました。
ダウンタウンにあった「酒樂レストラン」でヘッドシェフを1年半勤めて、(お店を持ちたいなあ)と思い馳せていて…「芭蕉Café」を売りに出すというのを知人から聞いてビジネスをひきついだんです。
—内装は「芭蕉Café」の時のままなんですか?
はい、居抜きでビジネスを買ったんですが、レシピを買うと高くなってしまうのでレシピは買わず、自分たちで考案していきました。
2017年の2月から「Yama Cafe」をスタートさせました。
店のデコレーションもメニューも「芭蕉Café」の時とほぼ変えてないです。
—そうなんですね、レシピを自分たちで作り上げるのに難しかったことは何ですか?
「餅マフィン」というモチモチしたマフィンがあるんですが、お店をオープンしたばかりの頃、お客さんに比べられて「前の方が美味しかった」とか結構言われました(苦笑)。テクスチャーとかモイスチャーが微妙に違うと思うんですよ。
SNSのレビューでもすごく叩かれたんですが、でもめげずに うちはうちの「餅マフィン」を作り続けました。
—こんなにモフィン(餅マフィン)美味しいのに苦労が色々あったんですね。そういえば、火曜、水曜休みなんですね?間違って来そうになっちゃったんですが…。
家族の時間を大切に、と思って火曜、水曜と週二日休んでるんです。 週末は家族連れのお客さんが結構くるんですよ。
—お店もファミリーフレンドリーな環境ですね。初めて来店した時に啓愛さんが抱っこ紐でお子さんを抱っこしながらキャッシャーにいるのを見てなんか微笑ましいなって思ったんですよ
店をオープンしたばっかりの時は子供を預けられる余裕がなくて…今、向かいにあるkindergartenの空きを待ってるんです。
—あーじゃあ、家族全員でお店に居るのを見れるのも今だけなんですね。お店をオープンするにあたって大変だったこととかありますか?
料理に関してはうまいもん作ればお客が来るかなって自負してるんですが、自分はスノボばっかりしてたのでマーケティングに弱いということですね(笑)。もっとビジネスの勉強をしておけばよかった。今はインスタ、SNSを使って宣伝頑張ってます。
—最後に一言。
バレンタインでデザートイベントやります。 予約限定で40名様まで。1時と6時の2回です。和と洋のデザート5〜6品。
取材後に食べたどら焼きとお茶おいしかったです。ほうじ茶のアイスウリームは「げっぽう」で以前取材したこともある通円さん。飲み物はこれまた取材したTea Lani さんのお茶とコラボだそうです。私も一緒に行く人がいたら是非行きたい!
子供をおんぶしているのを見てると応援したくなってしまう啓愛さんはなんと私と同郷でした。どうりで話し方とか空気感が似てるなと思った(笑)
アットホームな「Yama Cafe」、朝の定食もやってるので行ってみてください。おススメです。
[文と写真:Sleepless Kao]