2020年の８月以降パンデミックにより人に会うことが憚れ、ストップしていた「Meets」を不定期ですが再開することになりました〜（パチパチ）
私ことSleepless Kaoが気ままにやっていることなので確約はできませんが頑張っていきたいと思います（笑）
今回は夏休みを兼ねて、寿司レストランを始めた古い友人を訪ねFairmount hot springsという小さな温泉町に行ってきた時のお話です。
Sushi Sawa Kitchen & Eatery のインスタグラムには美味しそうな食べ物がアップされています。山の中で美味しいものが食べれられるなんて素敵です。長いロードトリップをワクワクした気分で車を走らせます。
着いた時はどっぷり日も暮れ、お店も閉店時間だったのですが長旅で疲れていた私をオーナーでありシェフでもあるさやちゃんがサラダと味噌汁、寿司プレートを用意してくれました。
Sushi Sawaの店名は友人同士のみわさんとさやさんの名前を一文字ずつ取ってつけたもの。仲の良さが見受けられますね。お店の内装はベビーブルーに花の絵が印象的な壁紙にすっきりしたデザインで女性らしく、寿司屋というよりおしゃれなカフェという感じで私好みです。
Fairmount hot springs滞在初日は時間がなかったので滞在中はほぼ毎日のように通い、日本食を堪能しました。シェフは全ての寿司を握るのとメインの料理を賄うのでとても忙しいので、通常はカウンター席に一元さんが座るのを躊躇しますが、ラッキーにも私は座ることのお許しをもらいました（笑）。
私はメニューを見ても選ぶのに大概時間がかかります。そうこうするうちにさやちゃんが、メニューにはない、魚のカマ焼きを出してきて、これまたメニューにない焼き鳥まで特別に出してきてくれました。これは本当に特別なので（役得役得）皆さんはインスタやFBを見てその日のスペシャルをチェックして食べに行ってください（笑）。私は鯖の炙りと鰻巻きを気に入って食べに行くたびにオーダーしました。
オーナーのみわちゃんは主に経理と仕入れを担当で、店頭ではフロアーのサーバーとキャッシャーと忙しく、テイクアウトやリザベーション管理、SNS等のアドバタイズも行うというマルチタスクパーソンです。
カルガリーまで車を走らせ仕入れに行ったり、家でも事務作業とお休みの日も忙しそう。
―お店はちょうどパンデミックが始まる前にオープンしたんですよね？ロックダウンなどもあって大変だったのでは？
オープンしてすぐにロックダウンになってしまったので営業履歴もなかったのでガバメントからの援助金はもらえず大変でした。小さな町なので口コミでどんどん広まり、テイクアウト業務でなんとか今に至ります。
最初は本当に手探りで大変でしたが、今はアルバータ州の方からのお客さんもたくさんあり順調です。
―田舎ならではの話題とかありますか？
「先日、隣の倉庫に食材を取りに行ったらとおっきい黒いものがあるなと思って凝視して… 『あ、熊だ！』って叫んじゃったわ（笑）。」
―それはびっくりですね。
「しょっちゅう出るのよー。前にも子熊が２頭、すぐ近くまで走ってくるから急いでレストランのドアを閉めてね…。」
熊がお店の中を覗いたり、客の車の中を興味深そうにチェックしたりするのをドア越しにお客さんと見守って。子熊たちは可愛いくてほっこりするけど、おっきなお母さん熊がちょっと遠くの方で見守ってたりするのを見るとちょっとね…とみわちゃんは語る。
熊も興味が出るぐらい美味しいお店なのだろう（笑）
みわちゃんがお店のキッチンでロールケーキを焼きながらのインタビュー、「あっ！」と言いながら生地を混ぜる工程を間違えたと言う。「私はパティシエではないから平気平気、ちょっとぐらいのミスは。」と作り続ける。（笑）
そんなラフな感じでデザートを作ってはいるものの、彼女のストロベリーショートケーキは絶品です。スポンジもしっとり柔らかで、生クリームも日本のケーキのように甘すぎずと私好みなのです。バンクーバーからフェアモントまで食べに来た甲斐があります。結局３日連続でショートケーキを食べました（笑）
―今後の課題は？
秋冬はここら辺一帯は雪も深くビジネスが停滞します。どうやって乗り切るかが課題なのでリゾート地などに営業をかけてケイタリングビジネスにも力を入れようと思っています。
クリスマスも営業するそうなのでホリデーにぜひFairmount hot springsの温泉に行きがてら寄ってみてください。
「シェフと２人三脚でやっている小さなお店なのでリザベーション必須です。そこはよろしくお願いします!（笑）」（Miwa & Saya）
Instagram：sushisawaofficial
［文：Sleepless Kao］
