12月の暮れに、8年間一緒にThe Bulletin Magazine ・月報を盛り上げ、編集を共にしたKAZUHOがNYへ栄転したのを機に降板しました。代打は私の子供と言ってもいい世代のあすかちゃん。インスタグラムのユーザーネームも”ASUKA chan”。第一印象といえば編み物で世界をハッピーにしたいと語る、可愛らしい女の子といった感じの印象です。
月報に告知したインターン募集要項にはたくさんの必須要項を羅列していたので(日英堪能でAdobeのPhotoshopやらInDesignやら)私がもし募集に応募する立場であったのなら怖気付いたことでしょう。なので申し込んできた方たちのレジメの何と素晴らしいこと!ニューヨークマガジンにでも送ってきているのかというぐらい完璧なものでした。ただ残念なことにレジメを送ってきた方達は募集を締め切った後だったのでご縁がなくて本当にごめんなさい。
あすかちゃんとの出会いは、私の作品を置いてもらっているガスタウンのお店。いつも明るく元気いっぱいの彼女に雑誌作りのインターン募集の話をすると、「やってみたいです!」と二つ返事で承諾。
兵庫県出身。外語大学を卒業後に渡加、Blanche Macdonaldでデザインを専攻。「卒業して今はCo-op(コープ)ビザで働いているんやけどワーホリに切り替えてゆくゆくはPR申請も考えてます」
ーなぜカナダに来ようと思ったの?
「私、真剣に編み物をしたくて!…」
彼女のインスタを見てみると編み物の腕はプロ級だ。「…日本にいたら周りに流されて編み物を本気でできない気がしたんです。コロナの影響で海外に行きたくても留学もワーホリも選択肢がほぼなかったんやけどカナダは大丈夫だったのでここを選びました。」
話を聞くと、コンピューターも持っていないと言うので最初は雑誌作りを手伝ってもらうのはとーっても不安だったのですが、採用に至った訳は「やる気!」の一言に限ります!
「コンピューター持ってないの⁉︎」」と驚く私に
「買おうと思ってます!」と言って1週間後にはMacBookを買ってきたので、私の本能がGoサインを出す。
「Adobe(雑誌作りには欠かせないソフト)を知らないの⁉︎」「すぐ加入します!」と決して安くはないコンピュータープログラムを躊躇なく購入した。それにしても…フォトショもインデザインもいじったことがないと言うので多大な不安が残ったのですが、そこはKAZUHO! 2か月のトレーニングであすかちゃんに無事引き継ぎをしたのでした。あすかちゃん、徹夜でインデザインと格闘した日もあったようですがそれをおくびにも出さず、「次はイラレとフォトショを使いたいです!雑誌作りをお手伝いしたら教えてくれるんですよね?」とやる気満々です。飄々とした印象でしたが実は負けず嫌いでとても勉強家です。
ミーティングの日もこれからどんな誌面作りをしたいかの抱負をたくさん語ってくれました。

「The Bulletin Magazine ・月報は日系の歴史の話が多くて私の知らないことがいっぱいです。これらを日本から来た私の世代の人たちにもわかるように一緒に勉強できるような誌面にしたいです。お硬いイメージを柔軟なイメージに変えて若い人たちにも手に取ってもらいたいです。」
とにかく編み物で人をハッピーにしたいと言うことなので、2月からあすかちゃんは編み物ページを担当することになります。簡単な編み物作品の写真と網図とQRコードでオンラインにアクセス。編み物を習って癒されてみてください的な動画も制作するので今から準備も大変です。
KAOは編み物が全くできないので、この機会に一緒に習っていきたいと思います。やる気いっぱいのあすかちゃんとKAOで楽しい誌面を作っていくよう頑張りますので優しく見守ってください。2023年も皆様の健康を祈りつつよろしくお願いします。
[文:Sleepless Kao]