Meets: Ko Nakamura
ボイストレーナーとは面白い職種だな〜と思い『 Ko Vocal Studio 』オーナーでトレーナーでもある笑顔の爽やかなコーさんにお話を聞いてみました。
—バンクーバーにはどのような経緯で?
16歳の時にビクトリアの高校に留学したんです。大学(UVIC)はビクトリアで心理学を専攻してました。
ーへえ、心理学ですか…
高校の時はパイロットになりたくて。
ーえ!?パイロットですか…。
だったのですが…(パイロット…なんか違うかな〜)もっと他にやりたいことがあるんじゃないかと模索している時に、大学でバンド(Vo.担当)をはじめたんですよ。路上で歌ったり音楽活動していくうちに(音楽が好きだな)って気づいたんです。
ーピアノも弾きますよね?子供の頃から音楽に携わってたんですか?
実はピアノを弾き始めたのははここ3、4年なんですよ。
ボーカルトレーニングをする時に「ドミソ〜♪」みたいにスケール(音階)を弾きながら教えるんやけど、スケールを弾くようになったらコードの弾き方を覚えていって、人前で弾けるまでになったんです。
ーそうなんですね。(驚)
弾きながら歌ってるのをお見受けしたので、小さい頃からピアノをやっていたのかと。
いえいえ、子供の時はまったくなんもやっとらんのよ。だから今めっちゃ苦労しとるんよ。(笑)
僕ね、本当に真剣に音楽に取り組もうと向き合ったのは二十歳以降。音楽関係と心理学の仕事を一緒にしたいなと思ったの。というのは、親元を離れてこっちで高校、大学と一人で暮らしてて寂しい時にディプレッションになった時に音楽の持つメロディーや歌詞に励ましてもらったり救われた経験があって、音楽で他の人にも良い影響を与えたいなと思ったんよ。大学で心理学も勉強もしたし…僕に何ができるだろうって。
日本で新卒で就職をと考えていたので、大学(UVIC)在学中に一旦日本に帰ったんよ。4ヶ月だけだったけど(笑)
その時にキャピラノ大学に行ってでミュージックセラピーのコースを勉強していた友人がちょうど帰省していて、友人と話す機会があり、「ミュージックセラピスト」って仕事があるんだと知ったんです。そんで「ミュージックセラピストになろう!」っとまたもやカナダの大学(UVIC)に戻ってきた(笑)んで、今度は音楽専攻です。
ーパイロットになる夢はもうどっか行っちゃったんですね?
そうそう、セスナのパイロットの試験は受けたんよ、見事落ちた(笑)。それでいい意味で諦めがついた。
ーじゃあ、試験に落ちてなかったら今頃はパイロットだったのかも!?
そうかもね、落ちてよかった。(笑)
パイロットよりも、僕自身が葛藤を乗り越えたような、自分にリレートするような形で人を助けられるような仕事がしたいな〜って真剣に音楽と向き合って勉強したんです。
いろんな先生に着いて、運良く自分に合った音楽の先生に出会って、自分の声が変わっていったのを実感したんよ。以前は内向的で、声も通らなかったので自分が喋ってることが他人に伝わらなかった。そんな自分が改善されて性格的にもめっちゃ変わったんです。
自分の中でライフチェンジになったので、それを伝えていきたい。
カウンセラーじゃないけど、歌を教える』っていうのはその人の声・喋り方・存在・文化・言語・性格とか全てを受け入れて肯定したその上でその人がプラスになるような改善点を教えるというのが『歌を教える』っていうことだと思うんです。
だから、なんちゅうのかな…今まで心理学を勉強してることが生かされてるかなって思う。
—それは、学校で勉強したことではなくコーさんが自分で考え出したメソッドなんですね。『 Ko Vocal Studio 』がオープンして何年になりますか?
今年で5年目になります。
日本語でアニメの歌を歌いたいカナダ人が来たり、この『 Ko Vocal Studio 』があるエリアの人たちが僕の個人スタジオには来ています。日本語でも英語でもネイティブのような発音で歌えるように発音矯正もしっかり教えますよ。
ー教える以外の音楽活動は?
バンド活動で「Banana Bread」でウクレレ、ギターベースのアコーステイックバンドをやってます。
日系だけでなく6月の9日にVancouver Inter-Cultural Orchestraっていうイベントに参加します。
8月の日系の大きなお祭り、パウエル祭にも参加しますよ〜。
—どんな曲を演奏するんですか?
僕やバンドメンバーが作詞作曲を手がけるオリジナルの曲やカバー曲です。
—今後の目標は?
バンドのPV動画を作っていってるんやけど、ネットを通しての活動をもっと積極的にやっていこうと…あとこれからCDも作って行こうと思っています。
色んなところでたくさんの人に観て楽しんでいただければと思っていますので「Banana Bread」もよろしくお願いします。
敬語で話してはいたのだけれど、ちょこちょこ京都弁が出て、それがなんだか人柄の良い若旦那と話してる感じで楽しいインタビューでした。(笑)
な・なんとコーさん、本誌を読んでくれた方に1回限り有効のトライアルレッスンクーポン券をくれました(5月一回限り)
『 Ko Vocal Studio 』のサイトkovocalstudio.comのページ、BOOKING +RATES から予約できます。クーポンコードはBULLETIN-DISC です。ぜひサイトをチェックしてみてください!
[文:Sleepless Kao]