9月 会長からのメッセージ

9月から新学期が始まり、通常通りの日程に戻ります。夏の到来を喜び、イベントを楽しみ、夏期学生ワーカーを迎えたのがつい先日ような気がします。

 9月から新学期が始まり、通常通りの日程に戻ります。夏の到来を喜び、イベントを楽しみ、夏期学生ワーカーを迎えたのがつい先日ような気がします。

 この夏は二人の素晴らしい学生さん、Luella Sun さんとTammy Lee さんがJCCA のオフィスの仕事を大いに手伝ってくれました。二人の働きに感謝すると同時に、彼女たちがオフィスに来なくなると思うと、寂しく感じます。二人が実りある新学期を送れるよう願っています。

 パウエル祭に参加してくださったボランティアの皆様、特に毎年JCCAのワイルドサーモンBBQをお手伝いくださっている方々に心よりお礼申し上げます。サーモンディナーやスパムむすび、スパムむすびキットをお買い上げいただいた会員や 皆様に感謝いたします。また、BBQやコミュニティーのブースの運営に時間、労力、アイディア等を提供くださったJCCA 理事会、人権委員会、及びバンクーバー日系カナダ人青年リーダー会議(JCYLV)委員会などのみなさんに感謝申し上げます。皆様のご協力なしには、イベントの成功はかないませんでした。情報提供、教育、そして私たちのコミュニティーをまとめるうえで重要な役割を果たしているこの『Bulletin/げっぽう』の編集者の方々にもお礼を申し上げます。

 今年の夏はあわただしく、皆様も毎月の記事やJCCAのウェブサイト、ソーシャルメディア等で写真をご覧になっているかと思います。今年もパウエル祭ではJCCAのBBQもコミュニティーブースも盛況でしたが、パウエル祭が終わると、私たちは「朝日」の選手を表彰するBC州スポーツ記念館(the BC Sports Hall of Fame) のメダル授与式に出席しました。そして、JCCYLVはかつての「パウエル街球場」(Powell Street Ground)での第十回朝日軍記念試合(Asahi Tribute Game)を率先して企画・実行しました。

 こうした「朝日軍」関連のイベントは当時の選手の功績を称え、日系カナダ人、特にパウエル街に在住していた人たちの歴史を思い出すことを目的とした行事でした。また、「人は肌の色ではなく、能力において判断されるべきである」という信念を貫いて、偏見と差別を乗り越えてきた人々の生きざまを思い起こすよい機会でした。私は、祖父の功績が認められたことを誇りに思いました。まだ連絡が取れないために功績を認められていない選手のご家族にもいつかその機会が訪れますよう願っております。

 まだ、何かとあわただしく、選手のご家族と連絡する機会がありませんが、私は日系カナダ人チームと選手たちの歴史について聞いたことがあります。未だに語られていない他の日系人のチームや選手たちについての多くのエピソードがあります。いつか実施してみたいイベントの一つとして、これからの企画リストに加えるのも一興かもしれません。こうしたイベントについての詳細は今後の私の記事をご覧ください。

 先人達を称える別の手段は、私たちが「デモクラシー」に参加することでしょう。来月の10月19日はカナダ連邦議会選挙の投票日です。積極的に投票に行くことが、1800年代のカナダ移住に始まり、第一次世界大戦ではヨーロッパの前線で戦い、第二次世界大戦中の強制収容を生き延びてきた日系カナダ人の先駆者たちに敬意を表することになるでしょう。彼らは家族のよりよい未来のため、人種差別に立ち向かい、様々な困難を克服し、力強く前進してきました。こういった人たちの努力により、今日の私たちの権利と自由があるのです。政府は1949年の大戦終結4年後まで日系人に選挙権を認めませんでした。皆様の一票には、意味があるのです。

 選挙法の一部が変更されましたので、投票に必要な身分証明書等の情報はthe Elections Canadaのウェブサイトelections.ca/home.aspxをご覧になるか、もしくは1-800-463-6868まで電話でお問い合わせください。従来の投票者登録カードはご使用になれません。また、投票のための登録と投票方法のチェックもお忘れなく。投票日当日に投票所に行かなくても、カナダ全国各地の連邦選挙管理局の投票所で10月13日(火)まで、事前投票も可能です。

 さて、秋になるとまた忙しくなります。コミュニティーの共同作業などを含むプロジェクトが多々あります。皆様やPNE(Pacific National Exhibition)を訪れる何千人もの人にぜひとも「1942年ヘイスティングス公園の標識(the Hastings Park 1942 signage)」をご覧いただきたいと思います。「ヘイスティングス・パーク委員会(Hastings Park Committee)」はウェブサイトの完成と対話型ディスプレー等のアイディアの検討に日々取り組んでいます。この標識は常設展示されていますので、イースト・ヘイスティングス通りやレンフリュー通り近辺を訪れた際は、Forumの建物やRollerland、それから家畜用施設まで足を延ばしてみてください。標識は明るい緑色なので、すぐ分かると思います。

Honouring Our People: Breaking the Silence」は2009年に行われた強制収容所での体験談を語る会議「Honouring Our People」を記録・編集した本を制作するプロジェクトです。この本の準備も最終段階に差し掛かり、今年中に出版される予定です。本の発売や購入方法等については、詳細が決まり次第お知らせいたします。

 また、10月のワークショップ「Legacy of Redress」の準備も進んでいます。このワークショップでは、多くの人が疑問に思う「強制収容の歴史が現在の何と関係があるのか」という問題を検討します。まさに席から立ち上がってしまうほど白熱した対話形式のワークショップになることと期待しています。参加ご希望の方は「the Save the Date」の案内欄で詳細をご確認ください。

 今月の末に、全カナダ日系人協会(NAJC)の年次総会がビクトリアで開かれます。カナダ全土からの日系カナダ人の代表が集まり、日系カナダ人の歴史を保存し、コミュニティーの絆を強め、人権を擁護していく上で必要なことについて話し合う機会です。また、総会では、引き続き活動していくために、いかに私たちの能力を高めていくかを検討する必要があります。

 来年2月に開催予定の第二回JCCAボーリング大会 (JCCA Bowl-a-thon) の企画会議も行われます。家族全員が楽しめるイベントなので、ご家族やお友達を誘ってぜひご参加ください。また、JCCAは隣組と共同して、6月の第四回ゴルフ・トーナメント(TG JCCA Golf Tournament)の準備も進めています。これらのイベントをお手伝いいただける方はgvjcca@gmail.com にメールか604-777-5222まで電話でお問い合わせください。

 11月には詳細が決まりますので、贈り物には「うるさい」ゴルファーの人へのプレゼントに、このトーナメントの出場権はいかがでしょうか? 参加者は素晴らしいゴルフコースでのプレイや美味しいバイキング形式のディナー、また数々の賞品をお楽しみいただけることでしょう。

[文:ロレーン及川 訳:成瀬 晶子]