
パウエル祭でもお見かけした人もいると思いますが、石鹸を作っている麻美さんにお話を聞いてみました。
—バンクーバーで石鹸を作るきっかけはどんなだったのでしょうか?
2000年に結婚をきっかけにバンクーバーに来て、たまたまガレージセールで石鹸を作るキットが売られていたのを買って作ってみたんです。もともと日本で祖母が廃油を使って石鹸を作って家族みんなで使ったり、売ったりしていたんです。その頃の楽しかった記憶なんかも手伝って、とにかく石鹸を作るのがすごく楽しかったんです。
—石鹸作りが遺伝子に組み込まれてそうですね(笑)
お祖母様の影響が大きそうですね。
そうですね、祖母も自然のもので洗顔をしていました。米ぬかや小豆といった日本の素材を使うアイデアは祖母のオーガニックスキンケアから来ています。
作った石鹸を友達にあげていたら評判が良くって、知り合いでレストランを経営している方がお店に置いてみたらと声をかけてくれたので、緑茶の石鹸を売ったらすぐに完売しちゃったんです。
みんなに喜ばれるのが嬉しくて種類が増えていったんです。祖母の石鹸作りの記憶が頭に浮かんでいたので日本の素材を使うことは自然な成り行きでした。
—最近よくマミさんの石鹸をお店で見ますよ。TAMAオーガニック(PNE近く)やソープディスペンサリー(Main St.)にも置いてますよね?
そういえば昨年12月にThe Georgia StraightにもFeatureされてましたね。
去年はほぼ毎月マーケットに出店するようにしたのでより広く目につくようになったのだと思います。
—麻美さんの石鹸の波がどんどん広がってますね〜。
ありがたいことにカリフォルニアのお客さんからもお話が来て(OEM)プライベートレーベルもはじめたんです。
お客さんに石鹸作りのワークショップをやって欲しいとリクエストされたり、お店を持たないのかときかれたりするのですが、それらにあまり興味はないです。
作るところに自分の幸せを見出しているので、商品を作るのだけに集中してお店に卸すのに力をいれていこうと思っています。
—新しいレシピとかありますか?
二月半ばに新商品でリップバームをだします!
—これもオーガニックですか?
せっけんやバスボム同様、ブリティシュ・コロンビア州ローカルの自然素材を使っています。
素材にもパッケージにも体と環境に優しいものを心がけています。
—全てご自身で作っているんですか?
はい、フルタイムで作ってますよ〜。デリバリーも自分で。
商品はなるべく自分で作りたいという思いがあります。ラベルなどのデザインはデザイナーさんと相談ますが、オイルを買ってから商品になるまでの過程の全てが好きなんです。オイルを選ぶのもデリバリーも好きです。お店の人と話すのもお客さんと話しをするのも好きなんです。後片付けが嫌とかいう人もいるかもしれないんですけど、それも含めて全て好きなんです。石鹸に関してだけですが。笑
石鹸に携わってることで満たされるんです。私にとっての幸せは石鹸なんですよ。
—麻美さんからポジティブなエネルギーを感じられるのですが石鹸から来ているのですね。去年あたりから制欲的にビジネス展開しているようにお見受けされますが。
子供の手が少し楽になってきたので。あとお客さんもついてきたのでもっときちっとしたいかなと思って。
「お母さんの石鹸」っていうイメージでいくのは嫌なんです。片手間で作っているというよりもポリシーを持ってちゃんとやっていきたいです。今まではパッケージデザインも手書きだったのですが、趣味っぽく思われていたのが嫌で、去年からちゃんとブランディングをしようと取り組みだしたんです。
でもそうはいっても子供がいるとイベントやショーも選ばなければいけなくてスケジュール管理は大変です。
—忙しそうですね。子育てとビジネスの両立…私には想像もつきません。
昨夜も石鹸のレシピとか商品をどうするかを夜中の二時までやって2時半にベッドにはいって朝の6時に子供のお弁当を作りました。笑
—うわ〜(苦笑)
でもそのあと、ジムに行ったんですよね?(麻美さん、ジムに行く格好で取材に来てくれました)
週三回、ズンバのクラスに行ってますよ。笑
ズンバが趣味。ラテンの音楽が大好きなんです。
—じゃあ、石鹸作りながら聴く音楽は?
全てラテン(即答)
—ノリノリで石鹸を作っているのを想像してしまうのですが。笑
さすがに踊りながらだとレシピを間違えるので踊りませんよ。笑
ドリームジョブに巡り合った麻美さんはエネルギッシュでキラキラしていてとても素敵な方でした。
2月9日〜18日にはリッチモンドのアバディーンセンターモールでチャイニーズニューイヤーflower & Gift fairでブースを10日間出しているそうなので彼女に会ってエネルギーもらってきてください。
[文:Sleepless Kao]