天野美恵子
今から12年前の2002年はグレーターバンクーバー移住者の会の創立25周年記念でお祝いの1977-2002特別誌が発行された。日系移住者の90%以上が加奈陀の西部BC州の太平洋沿岸地域に定着し、1889年に加奈陀に初めて日本国領事館が開館した。当時の加奈陀在留邦人は300人だと伝えられている。日本からの女性第1号移住者はシシド・ヨウさんでオオヤ・ワシジさんの妻になる為に渡加し、1889年にオオヤご夫妻に加奈陀最初の日系2世が誕生している。
「老後をカナダで」
1980年からカナダでは企業移住や豊かな老後をカナダで過ごそうと『退職移住』や『シルバー移住』が流行した。移住者の会、鹿毛達雄氏が国際協力事業団発行の『海外移住』(1983年2月号)に”老後をカナダで、退職移住の勧め”という文を寄稿したら、その文章が「東京新聞」の第1面コロム「筆洗」(2月25日)で取り上げられた。現地での退職移住者の増加に伴い「移住者の会」は当地に長く滞在していた西村咲弥さんと共に「桜楓会」の設立をお世話したと伝えられている。
「会の歴史」
1984年10月『移住者の会』から退職移住者のために独立し、桜を日本、楓を加奈陀と讃え『桜楓会』と命名し、会員は余生を楽しく過ごすとの共通認識を持った仲間が集まり相互親睦を図る団体となった。初代会長は結城諒さんで初回会員数は20名だった。当時の会員には石川添次郎さん、牧川徹さん、宮永数巳さんの名前が残っている。
「2014年桜楓会役員」
山下俊忠(会長)、九十九アンディ(副会長)、藤野紘一、大西真雄、八木原昇、鶴崎一枝、小野久美子、久保克己(役員)敬称略。が選出された。現在会員数は約200名である。来年は創立『祝30周年記念』を迎える。
「年間行事」
年の初めは新年会と年次総会があり、内容は会長挨拶、総領事館乾杯挨拶、新年食事、音楽鑑賞、年男女プライズ、ドアープライズで終了する。健康講座、桜楓会ゴルフ大会、教養講座、歩こう会、親睦夕食会、旅行がある。今年の旅行はリゾート地の休暇で行き先はメキシコ、カリブ海方面ビーチリゾートに1週間滞在で会員26名が参加した。昨年はカンクーンで到着3日目にマヤ文化の象徴となっているチェチェンイッア遺跡とセノーテの観光旅行で貴重な世界遺産の数々を満喫しました。ゴルフ愛好家は内海に面したジャングルを開発したゴルフ場で出没するワニやイグアナに気を取られながらゴルフを楽しみました。この旅行には34名が参加しました。
「歩こう会」
2012年8月8日の歩こう会はB市のデイアレークで27名が参加しました。湖畔一週約5.5kを健康組み女性陣を先頭に和気会い合い楽しく歩きました。ボートの浮かぶ湖対岸の緑の木々の間から見える高層建築建物、都会の中の市民の憩いの場所で会員の親睦を深めました。2011年は予定日が雨天のために延期されました。
「健康講座」
2011年の健康講座は『肺の病気に関する基礎知識と肺気種』で講師は日産厚生会玉川病院の気胸センター長、呼吸器外科部長、肺専門医の栗原正利先生でした。NHKきょうの健康にも出演し、年間300回の手術をされる現役医師で肺の第1人者の講演内容は①肺の構造②肺の働き③肺の症状④肺の検査⑤肺気腫とは何か⑥治療と予防、でした。
「キリマンジャロ頂上(5896m)講演会、マイク平田の興味あるお話」
平均年齢65歳、日本人、平田さんと松永さんを含め14名の登山者は2月2日にV市からアフリカのタンザニアのキリマンジャロに49名のキャラバン隊と共に頂上到達した。
「桜楓会への問い合わせ」
ohfukai.web.fc2.com 桜楓会バンクーバー