絹更月 今鹿の映画とテレビ 夏よ!旅行よ!トラベル映画特集

気候もよくなってきて旅行に行きたくなってきたわ。旅行すると普段できない体験をしたり、インスパイアーされたりして自分の成長につながるわよね。今回はそんな世界を覗き見できる映画を紹介するわ。夏休みの旅行プランの参考にも、バンクーバーで夏を満喫するお供にもしてみてはいかがかしら?

The Darjeeling Limited(邦題:ダージリン急行・2007)
行き先:インド

大人になりきれない3兄弟がダージリン急行に乗ってインドを旅するの。ホント、珍道中って言葉がぴったりの旅よ。でもね、旅をして、けんかや笑いを共有して、成長していく、そんな姿も見ることができる作品なの。友達とか、家族と旅行してけんかとかするじゃない、でもその後絆が深まったりするじゃない、それよ〜。もちろん、エスニックなインドの風景や文化も満喫できちゃうわ。ちなみに、映画で使われるスーツケースはルイ・ヴィトン製よ。どうりで頑丈なわけよ。

Smoke Signals (邦題:スモーク・シグナルズ・1998)
行き先:アイダホ州・アリゾナ州(アメリカ)

アイダホ州のインディアン居住地に住む青年トーマスは伝統を重んじて生活をしていて、近所に住む同級生のビクターはそれを嫌がっているの。ひょんなことから二人はビクターの父の遺灰を一緒に取りに行く旅に出るの。二人は生まれて初めて居住地を出て旅するのよ。ロードトリップを通じて人種差別に直面したりもして大変だけれど、それを通じてアイデンティティーをお互いに確立していく様子はおもしろいし、自分が初めて旅行をした時の気持ちが蘇る気がするわ。6月21日(日)はナショナル・アボリジナル・デーと言って、先住民の歴史や伝統をお祝いする日。この映画を観て、アボリジナルに対する理解を深めてみてはいかがかしら?バノック*も作っちゃったりして?ウフフ。
*バノック(Bannock):先住民の作るパンの一種。

Being Erica
(邦題:ビーイング・エリカ・2009-2011)
行き先:トロント(カナダ)

美人、32歳で高学歴のエリカなんだけど、彼女、仕事も恋もなんだかうまくいかないのよね。そんなところにミステリアスなセラピストのトムさんが登場して、カウンセリングがはじまるの。そのカウンセリングは過去に戻って、後悔していることを変えてくるというもの。このドラマはね、トロントで撮影されていたの。ちょうどこのドラマにハマっていた時にトロントに仕事で行って、オフの時間はロケ地を回り歩いて一人興奮しちゃったわ。ロケ地のリストはwikipediaにあるから、これを片手にアナタもヒールでトロントの街を歩いてBeing Erica気分よ。

Hawaii Five-0 (2010〜現在)
行き先:ハワイ州(アメリカ)

ハワイを舞台に繰り広げられる刑事ドラマシリーズ、HAWAII FIVE-O(ハワイ・ファイブオー)ワイキキビーチで発砲!?ありえない〜と思わず叫びながら観ちゃうわよ〜。あの石田純一の娘、ハワイ育ちのすみれちゃんも「シーズン5」の第1話に、ケイラニ役で出演しているの。
ハワイに行ったことのある人は親近感も倍増。ぜひ見てみて!

今月のこれ観て頂戴!

『When Marnie Was There』(邦題:思い出のマーニー・2014)
5月29日〜6月6日

Vancity Theatre (1181 Seymour Street, Vancouver)
チケット詳細はviff.org

原作はイギリスの児童文学『おもいでのマーニー』(原題:When Marnie Was There・1967)だけれど、舞台は現代日本なの。大人向けなスタジオジブリ制作作品で、ちょっとサスペンスタッチ。訳のわかんない感じで始まるのだけれど、いつの間にかその世界に引きこまれちゃうわ。

『Granny Power』(2014)
6月18日

Alice MacKay Room, Lower Level
Vancouver Public Library Central Branch (350 W. Georgia Street, Vancouver)
無料!

ビクトリアで結成されたおばあちゃん達の活動家グループ、Raging Granniesと世界中に広がったこの活動を追いかけたドキュメンタリー。上映後にはバンクーバーのRaging Granniesによる歌とトークがついてくるんですって。

絹更月 今鹿(きさらぎ なうしか)
奈良県出身バンクーバー在住。ジブリとビールをこよなく愛す。