編集後記 2018年10月

Kazuho Yamamoto

 今月27 日からバンクーバー国際映画祭(VIFF)が始まります。上映プログラムを見ながらカレンダーとにらめっこしてどの映画に行こうかスケジュールを組んでいます。日本語映画が上映されるGateway・Dragons & Tigers セレクションの 映画作品については51 ページの特集をぜひご覧ください。

 こちらでは日本語作品以外の作品の中から当誌の映画レポーターの一人、スダさんによるオススメドキュメンタリー作品をご紹介します。 お見逃しなく!

Impulso (2017 年/ フランス・スペイン/85 分)

監督:Emilio Belmonte

上映日& 会場:10 月7 日(日)10:45 AM International Village 9

10 月10 日(水)6:00 PM Rio Theatre

フラメンコダンサーのロシオ・モリーナを追いかけたドキュメンタリー作品。幼少期からダンスを学び、伝統的なフラメンコの軸が強い存在感を持つ中、新しい言語が加わった 彼女の踊り。美しく、衝撃的な衣装、振り付け、音楽による力強いフラメンコダンスの世界が堪能できる作品。芸術性が高い自伝ドキュメンタリー!

Blue Note Records beyond the Notes (2018 年/ スイス・アメリカ・イギリス/85 分)

監督: Sophie Huber

上映日& 会場:10 月6 日(土)12:30 PM Rio Theatre

10 月11 日(木)6:45 PM SFU Goldcorp

ドイツから難民で渡米したアルフレッドとフランシスによって創設された レコードレーベル「ブルーノートレコード」のドキュメンタリー。アルフレッドはプロデュースを担当、フランシスが経理とジャケット写真撮影を担当した。レーベルが経済的にどのように成長していったかではなく、ミュージシャンに焦点を置いて話が展開される。初めから終わりまでがジャズ音楽に溢れた美しい作品。 フランシスが撮影したアーティストと舞台裏の写真の数々も見所のひとつ。

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

 日系祭も今年でもう6年目。日本から伊賀忍者の知之助さんが来て、その肉体美と技、笑いの才能まで兼ね揃えていたのを大いに楽しみまし

た。スタータレントサーチではバンクーバー新報プレジデントの津田さんの計らいで最前列ど真ん中の席に座。終始津田さんは「皆すごいねえ」

と褒め称えて「誰か1 人に勝者を決めるなんて私にはできない」と言う…自分の主観だけで良し悪しをジャッジする私とは違う優しい津田さん

に感動して最初から最後まで真剣に観させていただきました。

 MC の「ほよよん」もタレントショーに出てくる子供たち同様にタレント力を発揮していて、(ステージで英語も日本語も交えて楽しい雰囲気を

作るってすごいな)と感動してしまいました。ショーが始まる1分前まで「ほよよん」とお祭りを一緒に見て廻ってたのですが「そろそろステー

ジに行かなくて大丈夫?」「大丈夫、まだ5分ある」って言いながら「たい焼き」の列に並んでました。私だったら緊張して30分前からステー

ジ横でスタンバッてますよ。笑

 ある種の「タレント」だなと猛烈に感心です。笑

 そういえば、今月インタビューした「Yujiro」さんも桜祭りでお会いした時、演奏前「あ、どもども」とウクレレを持ってぶらぶらしていた。ち

なみに「どもども」というのは初めて会った人か以前にお会いした人かどうか定かでないからこの挨拶なら万能なのだそうだ。

 オフレコの話ですが、ここに記(笑)

 そしてVIFF 映画祭がまたやって来ます。去年「美しい星」でも主演女優で演じた橋本愛さんが「ここは退屈迎えに来て」という映画で監督さ

んと映画館にてQ&A をします。スクリーンの中にいる人を間近で見れるなんてこれはダブルで楽しみですね。

 あと低予算で作った話題作「カメラを止めるな!」も必見です。先日亡くなられ樹木希林さんの出ている作品も2作来ています。

日本映画だけでなく観たい映画が今年も目白押しです。VIFF 映画祭のスケジュールをチェックしてみてください。

 身近にたくさんのタレントのある方に観れて/出会えるバンクーバーにいてほんとラッキーなのです。