編集後記 2018年2月

Kazuho Yamamoto

 先日バンクーバーオペラの「L’esier d’amore (The Elixir of Love ・愛の妙薬)」を観てきました。話の流れを簡単に説明すると、富農の娘アディーナが『トリスタンとイソルデ』の物語を朗読するところから始まります。トリスタンの飲んだ惚れ薬によって恋に落ちたイソルデ姫。そんな薬があったらいいなと聞いていたのはちょっとおバカさんなアイスクリーム売りのネモリーノ。彼は富農の娘アディーナが好きでたまらない。そこにインチキな薬を売るデゥルカマーラ博士が登場。ネモリーノにワインを「愛の妙薬」と売りつける。ワインで酔っ払ったネモリーノはアディーナが自分のものになるという態度をアディーナにとり、彼女のプライドを傷つけてします。そして彼女はベルコーレ軍曹と結婚する

 と言い出します。ここまでが第一幕。ネモリーノは愛の妙薬の効き目が早く出るようにもう1本妙薬を手に入れようとするが、

  お金がないため契約金を手に入れるために軍隊に入隊する契約書にサインしてしまいます。ちょうどその時、ネモリーノのおじさんが亡くなって膨大な遺産が転がり込むという話が町の娘たちの間に広がります。娘たちはネモリーノをちやほやし、ネモリーノはそれが妙薬のおかげだと勘違いします。アディーナはその光景を見て困惑しますが、最後にはネモリーノの愛に心を開き二人は結ばれる。これが第二幕。

 この作品が作られたのは1832年。それでもこうして長年公演されているのは中心にある「お金・愛・身分」というのがいつの時代でも変わることのないテーマだからだと思います。昨年秋にバンクーバーオペラが公演した「Turandot(トゥーランドット)」は今回の喜劇的な作品よりはシリアスな内容でしたが、同様のテーマが根底にありました。日本の歌舞伎や文楽の作品にも同様の特徴が見られると思います。オペラや歌舞伎と言うとわけのわからない、難しいイメージがありますが、テレビのなかった当時のドラマ感覚で観ると伝統的な舞台芸術も入りやすく、より興味深く感じられると思いました。

 その次の日の朝、スーパーに買い物に行ったら、Elixirと書かれたビン(写真)を発見!思わず衝動買いしてしまいました。ターメリックとライムで出来たコンセントレートでソーダや水で薄めて飲むものでした。早速何回か飲みましたが、今のところ何も効き目はない感じです(笑)でも、オペラを観た次の日にオペラかぶれ状態でElixirがあったから飲むぞ〜とネモリーノを真似をして酔っ払いっぽくオフィスを歩き回った私に対してボス・同僚たちは寛容な態度を示してくれました。そう思うと、効き目があったのか…

  次のオペラは4月から。もし40代以下だったら$40 under 40ディスカウントが受けられます。また、学生の場合は$25のラッシュチケットのチャンスもあるので、ぜひチェックしてみてください!

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

 1月の半ばになっても年末年始からの心身のたるみが引き締まらず途方に暮れておりました。元来怠け者体質なのと昨年、膝の靭帯をくっつける手術をしてからというものそれを言い訳に運動という運動をせずにいたらあっちゅ〜間に筋肉が衰え、胸もお尻もだっるだるに。ちょっと腕立て伏せをやってみようかと試みるも二の腕がプルプルして5回ほどでギブ。情けない。

 そんな折、「働きing」でインタビューした麻美さんにズンバに誘われたので行ってきましたよ。聞いてはいたもののズンバというものが実際どんな動きをするのか見るのも、ジムに行くのも初体験でした。(どんだけ怠け者なんだ)

 カクカクした動作の私を想像してみてください。あのラテンのセクシーな動きができたらかっこいいなぁとは思うのですが、足のリハビリにしては衝撃デビューでした。(冷汗)

 とは言うものの、オネィ系のインストラクターのノリノリでファンキーなクラスがとっても楽しかったので、カクカクダンスの私ですが健康のためにジムのメンバー登録をしましたヨ。

 先日、トレイナーをつけてもらったのですが、激しいワークアウトをしている人々を尻目にものすご〜くゆるいマット運動からはじめ、振動する器具を使った筋肉のマッサージの指導をされるという…。どんな厳しいブートキャンプ系の指導が待っているのかと思ってドキドキしていたので、入り口としては良かったです。

 数回通っただけでちょっと引き締まって体力がついたように思います。(気のせいですかね〜w)

 日本のテレビ番組で筋肉についてリサーチしている体育大の教授が言っていたのですが、女性ボディビルダーの大会で上位入賞者は50代が80%なんだそうです。いくつになっても筋肉というのは鍛えれば応えてくれるそうなので、これを機に頑張っていけば素敵ボディも夢ではない!?「働きing」を通してジムに行くことになったのでグッドタイミングな出会いでした。

 いつの日か麻美さんのようにセクシーにズンバのクラスについていけるかしらん。

お、そういえば2月号なのでバレンタインの話をしようと思っていたのだった。ま、いっか〜。笑

今年もバレンタインカードを作ってお店などに置いています。
ハッピーバレンタイン〜♪