JCCA Human Rights Committee

国連で取り上げられているカナダの人権問題

第二次大戦後の国際的な人権擁護の活動の中で、カナダは1948年に国連総会で採択された「世界人権宣言」の作成に指導的な役割を果たすなど人権擁護にかんして大きな役割を演じたことで知られている。

BC州不動産証書に残っている人種差別規定

  大戦前、ウエスト・バンクーバーのブリティシュ・プロパーティなどの取得が日系人を含めたアジア系市民に禁じられていたことは良く知られている。しかし、そのような規定の文言が現行の書類に残っていることは知っている人は少ないだろう。すなわち、アフリカ系、アジア系人種に不動産を売却すること、賃貸することを禁する、という長年の人種差別の規定が今でも登記書類に残っていることを、最近、中国系の友人のビル・チュウ(朱偉光)氏から知らされた。

福島 −4年目の惨状−

東日本大震災による振動と津波によって引き起こされた東京電力の福島第1原子力発電所にある6基の原子炉のうち4基が爆発を伴う事故を起こし、大量の放射性物質が、環境に放出された。

人種差別撤廃のための国際的記念日に寄せて

3月21日は人種差別撤廃のための国際記念日である。1960年のこの日、武装していない黒人男性、女性、子供たち69人が殺され、180人が負傷した事件を記念するために国連が定めたものである。

レポート:ジョージ・タケイの来訪と講演

2014年におけるバンクーバーでの催しのハイライト―そ のひとつはジョージ・タケイ氏の当地来訪であった。同氏はテレビ・シリーズ「スター・トレック」のなかでヒラク・ズルの役を演じたことで広く知られている。

大戦終結から70年―日系人の経験を想起しよう

今年は第二次大戦が終結してから70年になる。連合国の人びとが勝利を祝い、「満州事変」以来、15年来の継続的な対外戦争を経験していた日本の国民の多くが、敗北に終わったとはいえ、平和の到来に安堵したとしても当然であろう。

日系カナダ人の経験について話し合おう

私たちは日系カナダ人の歴史とどう関わっているのだろうか。最近、この問題について考える機会が一度ならずあった。先ず、今年9月に当地で日系カナダ人協会(NAJC)の年次総会と平行して「日系人青年リーダー会議」が行われ、それをきっかけとして日系人コミュニテイに関心を持つ20代、30代の若い人たちとの継続的な連絡、交渉が可能になったのは喜ばしいことである。

NAJCの人権大賞、テリー・和多田氏が受賞

去る9月にバンクーバーで開催された全カナダ日系人協会(NAJC)の年次総会でNAJCの「ゴードン・平林博士人権大賞」をテリー・和多田氏が受賞した。そして、ゴードン・平林氏の子息であるジェイ・平林氏からその賞状が手渡された。

バンクーバーの日系人収容所―ヘイスティングス・パーク( 続)

ヘイスティング・パークの収容施設では厩舎として利用されていた建物に何百もの二段ベッドが置かれ、女性と乳幼児を含む子供が収容され、男性は分かれてフォーラムと呼ばれた別の建物に収容された。1942年の 5月中旬から入居が始まっているが、BC州保安委員会による準備期間は2週間足らずで、掃除,改装も行き届かなかったようだ。そのため、従来、厩舎だった建物には糞尿の臭いがこもっていた。