編集後記 2018年3月

Kazuho Yamamoto

 ドキュメンタリー映画監督として知られている日系カナダ人のグレッグ・マスダさん。パウエル祭とDTESコミュニティーの関わりを描いた『Sprit of Nihonmachi』やリドレス運動の活動家のインタビューをまとめた『Children of Redress』など記憶に新しいです。その彼の次の冒険はラーメン!2016年の冬にコートニー(Courtenay)に日系ラーメン屋をオープンしました。週末を利用して友達と日帰りでコートニーまで小旅行がてら旧交を深めに(食べに)行ってきました。

 お店の外には「ラーメン」と書かれた提灯が揺れていて、赤を基調とした店内、日本語の看板やラーメン

をテーマにしたアートが所々にありました。ラーメンは麺から手作り、餃子も皮から手作りで本格的。ビールや

日本酒もあって亭主のグレッグは日本酒アドバイザーも最近取得したお酒好きです。

 メニューも色々あって迷いましたがおすすめされたエビラーメンとカレーラーメン、そして餃子を食べました。ラーメンと餃子に合った日本酒もペアリングしてもらいました。エビラーメンはエビのだしが効いていて、さっぱりめ。カレーラーメンには北米のツイスト、アップルバターが上にのっていてそれを混ぜながら食べるという新感覚。チャーシューもやわらかくて、味玉も 半熟で割ると中から黄身がジュワ〜!ラーメン好きの私たち大満足でした。

 エンジニア→アカウンタント→ドキュメンタリー映画監督。エドモントン→バンクーバー→コートニー 。夫婦→家族。ラーメン親分への転身にはいろいろなドラマが隠れています。それが彼のラーメンを味わい深くしているかもしれません。

コートニーあるいは周辺地区へ行った際にはぜひ行ってみて下さい!

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

3月ですね。つい先日、年が明けたと思っていたのに時間が経つのはあっちゅ〜間です。

 2日 には私の個展のオープニングがありまして、The Bulletinでも取り上げていただいたんですが、前日にMTVさんにも取材していただきドキュメンタリーちっくに撮影してもらいました(まだ見てないですけど)。撮影用の大きなライトがたかれると頭の中が真っ白になり、落ち着きなく体が揺れて自分でも何を言っているやら。日本語がこんなに難しいとは! 

 撮影終わって「すみません、緊張していてちゃんと話せなくて」と言うと、「なかなか良かったよ。日常会話っぽくて」「え!?敬語しゃべってませんでした?」「いや、タメ口だったよ」「…。」

 つねづね日本のバラエティ番組を見ていて(帰国子女は敬語が話せないな〜)と 思っていたのですが、自分がまさにその人!!

日頃の行いがこういう時に出るのだなとつくづく思いました。足なんかガバッと開いちゃってるし(笑)

 まぁ前出の「時間が経つのはあっちゅ〜間」とかいう日本語を書いてる時点で美しい振る舞いを期待するのは難しいですね。

 映像では難しくても写真でなら立ち居振舞いは隠せるだろうと思っていた矢先、雑誌編集日にPRカードのリニューアル申請書類がお役所から戻ってきたのでKazuhoと書類をチェックしてみると、引っかかったのは添付した写真。「これ、No Smileって書いてありますね」とKazuho。おもむろにKazuhoがお財布から免許証とPRカードを取り出して見せてくれた。全て笑っている。「え、どういうこと!?却下された写真より笑ってるじゃん」

 なんかよくわかりませんけど、また書類が戻ってくると嫌なのでめちゃくちゃ怒ってる(フツーにしてると怒り顔なんです)写真でKazuhoに撮り直してもらいました。

 多分なんですけど、写真でもヘラヘラしているのが滲み出てしまっていたんだと思います。

 みなさま、お時間ありましたらヘラヘラしている私に会いに展覧会にいらしてくださいませ。笑