1月:会長からのメッセージ

By デレック・岩中

 来る2015年2月22日に、GVJCCA主催の第一回JCCA日系カナダ人Bowl-a-thon Fundraiserが開催されます。この催しはグレーターバンクーバーJCCA、日系プレース基金、隣組、パウエル祭協会、バンクーバー日本語学校並びに日系人会館、及びバンクーバー仏教会など、グレーターバンクーバー地域の日系カナダ人非営利団体及び慈善団体の協力のもとに可能になりました。この催しは所属団体や年齢にかかわりなく日系カナダ人社会をサポートしてくださる方々にご参加いただけるような楽しいイベントの場を提供しようと企画が始まりました。この行事の目的は様々な組織の運営資金を募ることにあるのですが、同時にもうひとつの主な目的はミュニティ内部のつながりを密にすることにあります。皆様のご参加をお待ちしています。参加費用は一人25ドルで、優勝者の方への賞品のほかラッフルの賞品もあります。場所はバンクーバーのGrandview Lane(2195 Commercial Drive)です。5本と10本のピンのレーンで競います。Bulletin/月報のウェブサイトwww.jccabulletin-geppo.ca/にアクセスして参加申込書とボウリングの得点表をダウンロードしてください。また、ご質問があればJCCAのBowl-a-thon委員会までE-mailまたはお電話でお問い合わせください。
E-mail:jccabowlathon@gmail.com  電話:604-777-5222(留守番電話が出ましたら、メッセージを残してください。)もしくは、各参加団体の担当者に詳細をお尋ねください。

 1月17日に日系センターでJCCA主催の敬老会が開かれました。この恒例のイベントはJCCAで長年の伝統となっているもので、毎年、地域のお年寄りを祝って開かれています。今年のテーマは「未年(ひつじどし)」で、近くの日系ホームや新さくら荘からだけではなく、遠方のサレーやリッチモンドからも参加者があり、合計160人が集まりました。参加者のお年を考えると、近い距離ではありませんね。参加者の中には、百歳以上の方が何人かいらっしゃいました。今年は105歳になられるイワサ・タツミ氏や104歳のカミヤ・ジロウ氏もご出席されました。また、参加者の中には最年長の女性のハットリ・サヨさんや今年で結婚60年を超えるご夫婦もいらっしゃいました。実に喜ばしいことです。今年も先頭に立ってこのイベントを準備してくださったエイプリル・シミズさんに感謝いたします。エイプリルさんには他のJCCAの理事、ボランティアや「隣組」のスタッフの人たちと一緒にお弁当を配ったりして、参加者の方が楽しめるようにとご尽力くださいました。また、余興の出演者、ボランティア、「隣組」のスタッフや参加者の申込手続きのお手伝いをしてくださった日系ホームの皆様に厚くお礼申し上げます。ご参加の皆様にはお楽しみいただけたと思います。

 2015年1月10日にバンクーバー日本語学校を出発点とするイベント、「 Walk, Eat, Talk, Make」ワークショップ が開催され、およそ40人が参加しました。これは「Gallery Gachet」、「The “Revitalizing Japantown?” Research Project」及び「Right To Remain Community Fair 」が共同主催するイベントで、さまざまなミュニティーの交流やバンクーバー・イーストサイド地区とその住民のことをもっと知ってもらう目的で行われました。私たちが歩いたイーストサイド地区の住民の存在を認め、受け容れると同時に、カナダ先住民であるマスキーム(Musqueam)族、スクワミッシュ(Squamish)族、ツエレイル・ワウツス(Tseil Waututh)族などのファーストネイションなど現在その地区に拠点をおく先住民コミュニティーの存在を認め、当日の見学を通じて、元来、その人たちの土地であったということを認識するのも重要なことだと思われました。その日の日程は、当時そこに住んでいた人々の暮らし、とくに戦前の賑やかな日本人街の歴史やそこに住んでいた家族や営業していた商店、デパートなどについて説明を聞きながら、パウエル街をガイド付きで見学することでした。カーネギーセンターでのお弁当の昼食の後、みんなで助け合い、安心して生活できる住宅に暮らすという人権を擁護することを確認しました。そのような希望に満ちた願いを込めたメッセージを書いたり、布に縫い付けたり、コラージュにしたりして作品を作りました。参加者の中には子供もいて、「正義」などの言葉の意味も学びました。参加者はこの日の体験に感銘を受けました。また、この日の経験は現在のコミュニティーの保存に全力を尽くすイーストサイド地区の住人を支援するために少数民族諸団体が連帯する一歩となるものでした。この日のワークショップでの参加者による作品は3月6日に「Gallery Gachet」と日系 博物館・文化センターで展示されます。その地域の歴史とアイデンティティーを理解し続けてきた日系カナダ人が、その地域のコミュニティーがただ生き残るだけでなく、栄え、多様性や古くからの伝統を誇りに思えるよう協力していくことが大切なのだと思われます。

 2015年3月14日午後2時からGVJCCAの年次総会が開かれます。この総会では2015年-2016年の理事が選ばれ、当協会の現在の活動ためのメンバーの更新が行われます。場所はバーナビー市の6688 Southoaks Crescentにある日系博物館・文化センターの200号室です。会員の皆様だけではなく、関心のある方、入会希望者など、どなたでもご参加ください。理事就任を希望される方は事前にJCCAにE-mail gvjcca@shaw.ca またはお電話(604-777-5222)でお問い合わせください。なお総会ではお茶菓子が用意されます。