2月 会長からのメッセージ

いつものようにGVJCCAの郵便受けをワクワクしながら開けています。新聞・雑誌・チラシ・広告・請求書(ホッ、今月は少ない)…そして会員であるあなた方からの小切手がありました。会員申込みや寄付を受け取る度、ちょっとはしゃいでしまいます。お名前を見ては、私たちのコミュニティーとの繋がりに思いを巡らせます。今年度も会員をはじめ、日系カナダ人及び日本人のコミュニティーの方々に、『Bulletin/げっぽう』の制作を含めた私たちの活動へのご支援に厚く御礼申し上げます。

一月は「新年会」、「敬老会」とイベントが目白押しで慌ただしく過ぎて行きました。新年会実行委員会を率いて下さったGVJCCA 役員ユウジ・マッドソン様、日系文化センター・博物館、日系シニアズ・ヘルスケア&住宅協会の皆様にも御礼申し上げます。また敬老会につきましてはGVJCCA役員エイプリル・清水様、そして参加申し込み受付を担当された隣組の方々、誠にありがとうございました。私たち日系カナダ人コミュニティーからも多くの方々が参加し、どちらのイベントも参加者に楽しんで頂くことができました。ボランティアの方々にもこの場を借りて今一度御礼申し上げます。また、中には長年ボランティアして下さっている方々もいらっしゃいますが、その方々のおかげで、今年もイベントを無事開催できました。誠にありがとうございました。

次回のGVJCCAのイベントは、2月21日(日)に行われる第2回日系カナダ人資金調達ボーリング大会です。昨年は子供から大人まで参加し、個人でも家族でも楽しむことができました。また沢山の景品を用意し、それが当る抽選も行われます。この大会の開催場所はバーナビーにあるLougheed Highway沿いのHoldom Skytrain駅の隣「Rev’s Bowling Centre」です。駐車場スペースも十分あり、無料駐車場パスをお渡し致します。

参加者はGVJCCAやその他日系カナダ人団体への寄付のためのプレッジに応募することが出来ます。大会申込み及びプレッジ・フォーム等詳しくは『Bulletin/げっぽう』サイトhttp://jccabulletin-geppo.ca/ をご覧ください。締め切りを2月12日まで延長しましたのでお早めにお申し込み下さい。

年間を通し、今後のイベントにも是非ご参加下さい。特に5月の「アジア伝統月間(Asian Heritage Month)」については現在企画中です。準備でき次第お知らせ致します。

日系カナダ人の伝統、 遺産への理解を深め、日系カナダ人コミュニティーの情報を保存・共有し、GVJCCAを支援したいとお思いですか?マーケティング、コミュニケーション、ファンドレイジングに関するあなたの特技を非営利団体のGVJCCAで生かしたいと思いませんか?日系カナダ人の先人の体験を学び、人種差別をなくしたいと思いませんか?もしそうしたことに興味があるようでしたら、ボランティアはいかがですか?今後のプロジェクトや委員会の活動等、ボランティアできる様々な機会があります。私たちの目的達成にはボランティアの方々が必要です。ボランティア詳細についてはGVJCCAへお問合わせ下さい。また新年度の役員立候補のボランティアの場合、役員業務への関心、日系カナダ人コミュニティーとの関係、経験、特技の概要を記載の上、Eメール又は郵送によりGVJCCA、会長宛に2016年2月29日迄にお送りくださいますようお願いします。年次総会は2016年3月12日に開催されます。詳細は『Bulletin/げっぽう』内の広告を参照下さい。

先月号の『Bulletin/げっぽう』に日本旅行で印象に残ったことを書いたところ、何人かの方々から「日本滞在中に地震や揺れを感じましたか?」と聞かれました。幸い旅行中は地震もなく、また東京消防庁の本所防災館(Life Safety Learning Centre in Tokyo)を訪れるまでは、地震について考えることすらなく楽しく過ごしていました。

防災館では三つの地震シミュレーションで揺れを体験しました。一つ目は台所でのシミュレーションでした。「しゃがんでテーブルの下に潜り込み、テーブルの脚をもつように」と指示されました。台所が揺れ始め、床まで動き出したように感じられ、私はテーブルの脚にしがみついていました。棚が近くに倒れて来た時は、そうなると予め教えられていても驚いてしまいました。二つ目は「ドアを開けて脱出する」というシミュレーションです。簡単そうに聞こえますが、外からの「水」の力があると一筋縄ではいかないのです。そのような状況下では自分の身体全身を使ってドアを押し開けなくてはなりません。最後のシミュレーションは、「疑似体験用の車に座ってドアを開け脱出」です。これもまた「水」の力でドアが全く開きません。座席に座ったまま全体重をかけてドアを開けようとするのは大変でした。そのうちアラームが鳴って、ガイドの方に「もう時間切れです」と告げられました。思いの他、脱出に時間がかかってしまったのです。

日本にお住まいの方々は地震やその他災害が「必ず起こる」と知っているので、備えているのが当たり前かもしれませんが、残念なことにバンクーバーの住民の多くは「もしかしたら起こる」かもしれない災害への備えを先延ばしにしてしまいがちです。

ありがたいことに私の母は随分前から家族のために備えていたので、私は震災キットを寝室と車の中においています。私のように備えている人は稀ですが、以前より大勢の人々が「ShakeOut BC Day(一斉防災訓練の日)」に参加するようになってきたのは良い兆しです。

先日、帰宅後の夜11時39分頃、パソコンに向かっていると、大きなバンッという音が聞こえ壁が揺れているのがわかりました。最初は何かが家に飛んできたのかと思いました。

すぐさまソーシャルメディアで確認すると皆がそのことを話題にしていました。音と揺れの正体は、なんとバンクーバー島のビクトリアから北20キロメートルが震源の地震だったのです。私の家のあるサーレーはもちろんのことフレーザーバレーを含むグレーター・バンクーバー全体を揺るがしていたようでした。アメリカ地質調査所(US Geological Survey)のサイトによると今回の地震はマグニチュード4.8、一方、カナダ天然資源省(National Resources Canada)によるとマグニチュード4.3とのこと。

今回の地震は「理論上」のものではなく、実際に起こった地震だったため衝撃的であったようです。非常用キットや非常時への準備についての関心が高まったことは良かったのですが、その夜は911への緊急ではないコール(地震についての問い合わせ)が鳴りやまなかったとのこと。私たちの防災学習の道のりは長そうです。

「ShakeOut BC Day(一斉防災訓練の日)」についての詳細はwww.shakeoutbc.ca をご覧下さい。

(文・ロレーン及川   訳・立花彩子)