Meets: PRADO cafe 勝谷 志織さん

 ガスタウンのPRADO café kitchenでシャキシャキとかっこよく働いている日本の女性がいたので声をかけてみました。

—PRADOで働いてどのぐらいになりますか?

ここでは1ヶ月働いています。

 日本で「食の東大」と言われる『辻調理師専門学校』を卒業後、 東京・大阪とシェフとして働き経験を積んだ後、大阪の天満橋で友達とカフェダイニングを4年ほど雇われオーナーとしてマネージしていました。店のデザインメニュー等もこなしていたんですよ

—バンクーバーに来た目的は?

 もともと映画が好きで海外に憧れがあったんです。海外の飲食店で働きたいなって思ってはいたんです。

あとコーヒーが好きでコーヒーの勉強をしたいなって思って、バンクーバーに来てカフェリストを作って毎日のようにカフェ巡りをしました。

 料理も多国籍なので、料理の勉強をするかバリスタかと考えてバリスタのコースのある学校に行きました。

 東京の時の上司にシアトルのコーヒーロースター「Lighthouse roasters」を紹介してもらって、シアトルに行って飲み歩きテースティングしたり、焙煎の仕方とかを教えてもらったりもしました。ジュースや水よりもコーヒー!っていうぐらい大好きなんです(笑)

—ここの仕事にはどのようにして就けたんですか?

 学校で学んだ後はシアトルの他にハワイにも行って満喫した後に仕事を探し始めたんです。レジュメをカフェに持って行って渡してダメなら次の店、という感じで渡してたのですがその方法だと1ヶ月に3件しか配れなかったので方式を変えて片っ端からカフェやレストランに 配りまくりました。40件は配ったと思います…バリスタとして30件、キッチンスタッフとして10件…できれば英語が使える海外っぽいカフェで働きたかった。

 ワーホリの期限が残り半年しかないとわかると仕事がなかなか決まらなくって…

 料理の経験があるのでキッチンスタッフとしては決まるのですが、バリスタだとなかなか仕事が見つからなかったんです。でもやっぱりバリスタの経験を積みたかったので粘りました。

 PRADO café kitchenは有名だから無理かもと思ってたのですがレジュメをダメ元でだしたんです。そしたら数日後連絡が来たんです!

気さくなマネージャーさんが面接してくれて、面接では経験とパーソナリティ重視で採用が決まりました。

—やはりパッションがあると伝わるものですね

 英語に自信がないことを伝えたらキッチンスタッフでスタートして次はキャッシャー、そのあとバリスタを任せてもらえる予定です。お店の人たちは皆な良くしてくれてとても働きやすいです。褒めてくれるし私のことをファミリーだと言ってくれる。フルタイムで半年働く予定です。

—バンクーバーに残る気はありますか?

 ワーホリを終えたら日本に帰るつもりだったんですが、カナダに来てホームステイをしたステイ先のファミリーがとても素敵でいまだに自分をファミリーのように接してくれているのでカナダに残りたい気持ちが芽生えました。

カナダも凄く好きですが日本の友だちや家族と離れて感謝する事も増え恩返ししたいので迷っています。

  残るかどうかは残りの半年かけてゆっくり決めたいと思っています。

—将来は?

 ワーホリが終わったらコーヒーの勉強をしながらお金を貯めて、以前は雇われオーナーだったので、今度は一人で100パーセント自分のやりたいようにカフェを開きたいと思っています。結婚もしたいですね。

 余暇はスノボや釣り、ダイビングにキャンプととてもアクティブに過ごしている志織さん。頑張る彼女がとても眩しかったです。彼女の淹れるコーヒーを飲みに行くのが今から楽しみです。

[文と写真:Sleepless Kao