編集後記 2020年2月
KAO (a.k.a. SleeplessKao)
「健康診断」
先月の編集後記に引き続きFull physical健康診断の話です。
カナダで健康診断を申し込んだのは初めてです。私はファミリードクターを持たないので、行きつけのドロップインクリニックに電話予約を入れて、予約の日にドクターと簡単な問診をし“ 紙に全部書いてあるから”と白い紙とピンクの紙を渡されました。
若い女医さんは弾丸のように専門用語で話し、何度もわからないワードを聞き返して意味を聞くものの、その説明にさらに難しい言葉が出てくるという悪循環。今回「MEETS」でガーリック康子さんに取材時に交わした話が脳裏に浮かびました。
白い紙は Life Labs(血液検査)と書いてあるので携帯電話にダウンロードしてあったLife Labsというアプリで状況をチェック(どこで血液検査を受けられるかマップ上に示してくれて予約も入れられる)。雪のせいか外出している人が少ないのだろう、待ち時間なしと表示されていたので、家の近くの Labに行く。尿検査をし、血液を何本か取られ、colon screening(結腸がん検査)のキットを渡され他ので後日提出。
何もなければ連絡は来ないと聞いていたけれど3日後にクリニックから呼び出された。ドキドキしながら早口のドクターに面談すると”血圧とコレステロールが高いですね、適度な運動を心がけてください”と言われて血圧測定を再検査。結果異常なし。
Geppoのインスタを見れば歴然ですが雑誌の編集もお菓子をノンストップで食べながらの作業です。コレステロールも高くなるわけだと反省。
ピンクの紙はマンモグラフィー(乳がん検査)。紙の裏にバンクーバーの病院の電話番号が書いてあったので、家から近いセントジョセフ病院に電話して予約をする。
病院という場所はどの国でもなぜか行くのをはばかられます。でもこの病院は受付の職員も皆感じがよく、”問診票を書いてまた持ってきてね”と渡された紙が全て日本語だったのには驚きました。まだまだ検診は続き、色々学ぶ事多しです。そして仕事ばかりしてるKAZUHOにも皆さんにもFull physical健康診断をオススメしたいと思います。
Kazuho Yamamoto
毎年恒例の大雪、今年も無事に終わりました。毎年雪が降ると大騒ぎのバンクーバー、今回も面白いニュースが飛び交いましたね。
まずは公共交通機関。雪でスカイトレインのドアが閉まらない。トランスリンクのスタッフがホッケースティックでドアにくっついた厄介な雪を取る様子が騒がれました。スカイトレインで通勤しているのですが、電車を待っている際のアナウンスでも、「雪で電車が遅延しております。外出する必要のない方は帰宅をお勧めします。」なんてアナウンス
が流れていました。外出しないといけないので、プラットフォームにいるんですよ〜、と一人でツッコミ入れていました。
また、バスのタイヤが雪で動かず、バスを待っていた乗客やその場に居合わせた人がバスを押して助けるという出来事が。バスだけではなく、普通の乗用車を押して助けるといったニュースも多々見られました。
そして住宅街路上では、雪かきをスコップではなく折り畳み椅子で行う人の写真や、ユニコーンの着ぐるみを着て雪かきするビデオが話題になりました。
ソーシャルメディア上では雪とアルマゲドンを足した造語「Snowmageddon」や雪とアポカリプス(黙示、人類の滅亡のニュアンスを持つ言葉)を足した造語「Snowpocalypse」がハッシュタグで使われました。
そんな雪は雨ですぐに溶けてしまいましたが、雪解けの間からすでにスノードロップの白い花々が顔を覗かせ始めました。これからまだしばらく雨の日々が続きそうですが、春の気配がだんだん感じられるようになってくるのを楽しみにして今はしばし冬を楽しみましょう。