編集後記 2019年5月

KAO (a.k.a. SleeplessKao)

 バンクーバーのセントラルライブラリー、そして今日はスティーブンストンの仏教会と2日間連続で脳科学者の茂木先生の講演会に行ってきました。

セントラルライブラリーでは茂木さんが昨年イギリスで発売された著書 『IKIGAI〜日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』に準じた講演を日本語で。

『生きがい』では、満足度というのは日常の小さな喜びから始まり、「意識(大きな目標)」と「無意識(小さな目標)」の対話から生まれる。

成功しなくても人に認められなくても『生きがい』が「誇り」と「喜び」を与えてくれる。1日を100くらいの「小さな喜び」で繋げることで、1日1日を持続させる…などの興味深いお話を。

仏教会では日系の方も多くいらしていたので、英語で『マインドフルネス、瞑想』について話されました。トークがすべて終わってから「日本語でも話してくださーい」と客席から声が上がり、

“ああ、そうだった。英語と日本語で講演する予定だったんだっけ。ごめんごめん“と照れ笑い。客席から笑いが起こっていました。

自分では聞いてたつもりだったのですが、脳みそにあんまり残っていません(汗)。覚えているのは「人は皆、ストレスを持っているのでそれを軽減させよう。ストレスがなくなるとクリエイティビティも向上して、コミュニケーションもうまくいくよ〜」的なこと。息をする、歩く、1杯のお茶を飲む。日々のなにげないこと「今、ここ!」で起こっていることに注意を向けるなど。

 スンマセン、大雑把で(汗笑)。

 講演の後に、なんと我がBulletin雑誌を興味深そうに手に取っていただいて「いただけるんですか?」と…(いやいや、もう100部でも持ってってください!)と心の中で叫んじゃいました(笑)。

 ずうずうしくも雑誌以外なにも持ち合わせてなかった私は、自身の個展のフライヤーにサインをいただきました。茂木さんのお名前だけかと思いきや絵も描いてあって、その絵がゆるふわで可愛い!家に帰ってパウチしましたよ(笑)。

 2日間ためになる話を聞いてちょっとは賢くなった気になってましたが、本質変わらず…とりあえず、マインドフルネスを高めるためにお散歩に行ってきます。

 

Kazuho Yamamoto

 もう4月も終わりに近づき、ソーシャルメディアに花めいた桜の写真の数々、話題は見飽きた頃でしょうか。バンクーバー周辺ではソメイヨシノやアケボノのような花びらが5枚の桜の花々は散って、今はピンクで花びらの多い八重桜(別名牡丹桜とも)が満開の時期になりました。私の住んでいる地域にも桜の木があるのですが、その中

 の一本は一本の桜の木に2色の桜を咲かせています。数週間前までは白い、花びらが5枚の桜の花が満開で、今は緑の葉が成長し始めました。それと同じ木の別の枝からは、ピンク色の牡丹桜とエンジ色の葉っぱが成長し始めました。毎年近所で興味を引く桜の木だそうです。種類の違う桜の接ぎ木を見るのは初めてだったので、今でも毎日通るたびに目がいってしまいます。

 そんな綺麗な桜の木々がバンクーバー地域周辺を楽しませてくれていますが、桜がたくさん咲く地域に住む人々にとっては悩みの時期でもあるようです。インスタグラムのCherry Blossom Madness (@cherryblossommadness)では毎年この時期に桜の木の下で繰り広げられる写真撮影の様子を見ることができます。柵のない家の庭に無許可で入っての写真撮影、車道の真ん中に立って命がけの写真撮影、はしご持参での撮影等、「マナーよりインスタ映え」目的での行動が多々見られます。桜の美しさに酔いしれての過度な行動には皆さまご注意ください!