働きing:瀬戸山美優
Branches & Knotsに遊びにきてください。『げっぽう』を読んだ、で、5%引きにしますヨ
branchesandknots.com
今回はキツラノにあるブティックBranches & Knotsで働いている美優さんにお話を伺ってみました。
—バンクーバーに来たのはいつですか?
2015年です。ちょうど4日前に2年経ちました。
—じゃあまだ「働きing」としてはフレッシュなんですね。
そうですね。来た当初は語学留学で渡加しました。
—バンクーバーを選んだきっかけは?
留学のイメージが英語圏でシドニーかバンクーバーだったんですよ。治安がいいイメージがあったので。
高校生の時に海外に行ってる人ってかっこいいな〜から始まり、高校卒業してシドニーに1ヶ月行ったんですが、英語は何も学べませんでした。何してたかも思い出せない(笑)。高校生の時は何にも考えてなくてほんっとバカでした(笑)。
日本の大学ではファイナンスを勉強して、その後、海外に関わる仕事がしたいなと思い、バンクーバーにあるFITT (Forum for international trade training)という貿易のコースがあるカレッジに1年3ヶ月通いました。そのコースでは授業の一環でインターンをすることになっていて、 INDEEDという求人サイトでBranches & Knotsを見つけて応募したんです。面接の時にオーナーさんが日本人って知りちょっと驚きました。
お店の雰囲気も好みだったのでここで働きたいと思ったんです。レジメを送ったのも2社ぐらいだったんですが、すぐ採用されて、在学中に仕事が見つかってすごくラッキーでした。
—お店ではどんな仕事をしているのでしょうか?
店頭での接客業の他、ホールセールのシッピングの手配やローカルの商品、主にジュエリーや小物類のオーダーをしています。お店のサイトのアップデート、オンラインストアの更新。写真も撮ってます。SNSを使ってのマーケティングなどもしています。
Branches & Knotsはトレードショーへの参加もしているので、貿易のベーシックの仕事を実戦で習えます。
色々なことをやらせてもらえるのでやりがいのある仕事です。
今はとても充実しています。
—苦労した点などはありますか?
苦労ですか…すごい勉強したのに日本で志望していた大学を全部落ちた時はめっちゃ辛かったです。でも全部落ちて良かったと思ってるんですよ。なぜなら今バンクーバーに来れてるから!
能天気ですよね(笑)。なんか、辛かったこともそういうふうに考えちゃうんです。過ぎ去っちゃうと苦労を苦労と思えなくなりますね。
そんな能天気な私でも大変に感じているのは英語です。
—英語はこちらに来てから習ったんですか?
こっちです。来たばかりの時は何も話せなくてスタバもマクドも行けなかったんですよ。
—それ、2年前の話ですか!?
2年前です(笑)。
—英語でナチュラルに接客してますよね。
ありがとうございます。私、負けず嫌いで…カレッジに行く前に6ヶ月間ESLのベーシックからスタートしたんですが、上のクラスの人たちを見る度に、口は悪いですけど、(なんだよ、こいつら)って悔しく思って、それでめっちゃ勉強しました。
—先ほどからマクドとか気になってたんですが、関西の人なんですね(笑)。
そうです、関西人なんです(笑)。
本当に負けず嫌いで、6ヶ月間、ぎゅっと勉強しました。とりあえず外に出て人と触れ合いました。日本人でもカナダ人でも人と触れ合わなきゃ英語に触れ合えないと思ったので、自分が英語に触れられる環境を作ってました。
めっちゃ、カナダの友達に英語を教えてもらいましたよ(笑)。
—接客に生かされてますね。
はい。それでもはじめは緊張もあってお客さんが何を言ってるかがわからなかったし、どうやって接していいか全くわからなかったので苦労しました。
家に帰ってから『英語で接客』をググって勉強しました(笑)。お客さんにメールを送る時も『ビジネス英語』をググってました(笑)。
トレードショーの前も 、靴の説明からなにからカンペを作って完璧に説明できるように前もって勉強しておきます。質問されたら怖いので質問される前に全部喋っちゃうんです(笑)。
—それは逆にすごい!!
完璧にしておかないと不安になっちゃうんですよね。不安になるんだったら先に勉強しておいたほうが楽かなって。
—そういえば美優さんは、何をお願いしても「できません」って言いませんよね。
ああ、そうかもしれません。なんとかなるだろうって思ってとりあえずやります(笑)。
—これからの目標は?
カナダに残りたい気もありますが、貿易関係、海外に携わる仕事、という夢のために日本で仕事することや、カナダ以外の国にも行って働いてみたいと思っています。
両親がベトナムと日本で貿易の仕事をしていて、そういうのを子供の頃から見ていたのが影響しているのかもしれないです。
オフィス街の高層ビルの中でバリバリ働いている自分を想像しています!(笑)
—めっちゃ似合いますね!(笑)
新しいことにチャレンジすることを苦労とはおもわず楽しんでいる美優さん。小さな枠にとらわれずどんどん飛躍しそうで、この先もどのような仕事に携わっていくのか楽しみです。
Branches & Knots
[文:Sleepless Kao]