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働きing:アリアン・アグスティン – The Bulletin

働きing:アリアン・アグスティン

 今回はいつもと趣向を変えて、日本で活躍する働きingを紹介します。バンクーバー出身・京都で頑張っているカナダ人英語教師、アリアンさんからお話を伺いました。

ー日本で仕事をするまでのいきさつは?
 2006年にワーキングホリデーで京都に来ました。当時はアート・インスティチュート(AI)のアニメーション学科在籍中で、アニメーターになることが目標でした。ワーホリで英語教師をしていた時にに教えることの楽しさを知り、英語教師を志すようになりました。京都に来たきっかけは本当に偶然でした。初めは東京に数日滞在したのですが、あまりに忙しくスピードの速い環境だったので、その後横浜に行きました。横浜の環境はバンクーバーを思い出させられたので、次は静岡に行こうと思ったのですが電車で寝過ごしてしまい、起きた時には名古屋で電車のドアが閉まる瞬間でした。それで京都にたどり着き、1週間滞在後、2週間目にはアパートを借りて仕事を探し始めました。
 カナダに帰国し、AI卒業後に英語教師としてのスキルアップを目的としサイモン・フレイザー大学に入学して言語学とアジアン・スタディーズを学び、2013年に卒業しました。 
 卒業後すぐに日本に渡り、1年間新潟の英語学校で働いて去年の12月から主に京都でフリーランスの英語教師として仕事をしています。

ー日本での生活はいかがですか?
 歴史的建築物や文化が生活に根付いた土地と、日本人の礼儀正しさ、一生懸命仕事をするスタイルに共感を感じます。朝早くから働き、遅くまで働くスタイル、ワーカホリックなのでそれが好きで(笑)それと「お疲れ様です」という声の掛け合いだとか、子供を英語学校に預けに来る際に親御さんが「よろしくお願いします」と言って、私が「お預かりします」だとか。こう言った小さなことは北米ではありません。あとは、上司と飲みに行たり、カラオケとかで起こったあんな事こんな事、恥ずかしかった事が仕事では全く話題にならないとか。あ、これ書くんだよね?(笑)

ー現在はどのような生徒さんを受け持っていますか?
 新潟では1歳半から18歳までの生徒を受け持ちました。現在は年齢層で言うと、幼稚園児からシニアまで。内容的には、企業でのビジネス英語、TOEICやIELTS、トラベル英会話や日常会話と幅広く教えています。レベルは英語を全く知らない生徒から上級者までいろいろです。ビギナーと自己申告する人が多いですが、それは謙遜で、実際結構話せて中級だということがほとんどです。なので、英語を教えるだけではなく、自信を持たせることも私は教えています。私の受け持っている生徒の多くが私との授業を通じて英会話だけではなく、他の事に関しても自信を持って行動、イニシアチブが取れるようになったとよく言ってきます。
 フリーランスで教えていていいところは生徒一人一人に合わせたレッスンプランを作成できることです。その生徒のニーズに合ったレッスン教材を作成する作業はとても楽しく、やりがいを感じています。

ー京都のおすすめスポットやイベントはありますか?
 お決まりのスポットでいうと金閣寺や龍安寺。太秦映画村は日本の映画が好きな人にはオススメの場所。暑さを気にしない人であれば、祇園祭。あとは日本の伝統的な装束が好きなら、時代祭はとても美しいです。大文字の送り火もきれいですよ。

ー#onlyinjapan(日本にしかないもの)は?
 ウォシュレット!もうあれがないとやっていけない。普通のトイレでは満足できなくなった。

ーでは、#onlyinkyoto(京都にしかないもの)は?
 京都を一言で表すとすれば、Clean Banditの歌「Rather Be」の歌詞「There’s no place I’d rather be(ここ以外にいたい場所はない)」だと思う。それ以外に言い表しようがないと思う。 この歌の中で京都も「With every step we take, Kyoto to The Bay」と偶然歌われています。
 京都は私のインスピレーションです。京都と恋に落ちていると言ったほうがいいかな。去年新潟から京都に引っ越した時に、鴨川を歩いたんだけれど、その時2006年にいた当時を思い出して懐かしい思いがこみ上げて涙がでました。その時にずっとやっていなかった趣味の数々をやり始めました。自分は京都にいるから忙しくてもやれるって。
 関西弁が大好きで今も勉強中。京都に帰ってきた時、全部忘れていて全くわからなかった。言語学的に見ると、SがHの音になる。「ません」が「まへん」とか。イントネーションも変わるし。こういった部分を見るのもとても楽しい。「あかん」と「ぼちぼち」がお気に入りの関西弁。ちなみに「あかん」の使い方はマスターしました(笑)

ーバンクーバーで英語を学んでいる人たちに対す
るアドバイスはありますか?
 恥ずかしがらないで多国籍の友達を作っていくことを努力して欲しいです。英語を話す練習になるだけではくて、文化も学べるから。そしてそれによって一生ものの友達ができると思う。

Ariー生徒さんはカナダについて聞いてきますか?
 聞いてきますね。どのくらい多国籍・多文化なのかと聞かれることが多いです。その時には全部!と言います。その国のレストランがあれば、その国からの人がいるとおおざっぱですがそのように説明します。セリーヌ・ディオン、アブリル・ラヴィーン、ジャスティン・ビーバー、マイケル・ブブレといった日本でも有名な人々もカナダ出身とは知らない人が多いです。今でもカナダはアメリカの一部と思っている人もいます。
 ただ、2006年にはアジア人の外見の私がカナダ人と言っても分かってもらえず、質問されることが多かったですが、今はカナダ人と言ってもすぐに理解してもらえるようになりました。以前は本当にカナダ人?聞かれることが多かったですがより多くの外国人が日本に来ているというのが影響かもしれません。

ー今後の目標は?
 日本での仕事が嫌になるまで日本で仕事を続けていくことですね(笑)どの国にいようが教えることと働くことを続けていきたいです。

 取材中に某大学付属学校の英語プログラムでの仕事の採用連絡が入り、とても喜んでいたアリアンさん。今後日本でのグローバル人材の育成に向けてさらなる活躍を応援したいと思いました。

アリアンさんと連絡を取りたい方は編集部までお問い合わせください。(editor.geppo[at]gmail.com)

[文・山本一穂]