働きing:松山正義

 人なつっこい笑顔の松山正義さんと筆者は2年前にお会いしたことがあり、 その時はフレンチビストロでペィストリーを作っていると言っていたのが記憶に残っていたのですが…
 2年経った今、ワーホリだった彼が今何をしているのかインタビューしてみました。

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― カナダに来てどのくらいになりますか?

 2011年に来たので、4年になります。フレンチビストロでシェフとしても4年目になります。

― 2年の間に何か変化はありましたか?

 はい、大きな変化がありましたよ。日本で結婚して妻と一緒に移民したんですが、子供がもうすぐ生まれるんですよ。

― それは大きな変化ですね! おめでとうございます。

 はい。自分自身がハッピーであれば、それが家庭にも仕事にも反映されると思って、どんな仕事にも楽しさとやりがいを見出して頑張っています。ビストロでもまだ朝勤務で働いているのですが、自分で事業を立ち上げようと準備しています。もう、ウエブサイトもほぼできています。

― レストラン経営とかですか?

 いえ、全然違くて…実は2012年からシェアハウスを5軒、運営しています。

シェアハウスのガレージの外壁(Art by Holly)

シェアハウスのガレージの外壁(Art by Holhy)

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

― それはまた分野が違いますね。驚きです。
 
  築100年の家を仲間とリノベートしてユニークでかつ居心地のいい空間を作りました。壁全体に知り合いのアーティストに絵を描いてもらったアーティスティックな家や、友達がリラックスしに来るようなカフェ感覚の家もあります。そこは僕の遊び場にもなっているんですが(笑)

 特筆するべきは入居者が男女混合で多国籍ということです。せっかく外国に来ているのだから英語を学べる環境で楽しく日常の中で英語を取り入れて欲しいと思っています。性別も国籍も多種多様であれば様々なアイデアや経験、ストーリーが生まれるんじゃないかと…。ひとつ屋根の下で異文化を学び合えるって素晴らしいことだと思うんです。
 ネットにある情報や書物を読んで得る知識もいいですが、知識を得た後は実際にその場に行って体験できたらもっといいですよね?
 今の時代、スカイプや無料のネット通話、ソーシャルネットワークを通じて遠く離れた人たちとも容易く交信はできますが、やはり基本は同じ空気を吸いながらリアルなコミュニケーションで異文化を知ることにあると思うんです。
 異文化を知ることで自分の国や自分自身のことを省みるきっかけとなれば、自分にとって何が幸せな人生なのかを見つけるヒントにもなるでしょうし…。この発想は僕の自分探しのテーマにも基づいてます。(笑)

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

シェアハウスの様子

― 自分探し…永遠のテーマですね。簡単に見つけられるシステムが欲しいです。(笑)

 世界各国から僕とビジネスパートナー達とで立ち上げたウエブサイト、「Skypia」にアクセスして渡航チケットの手配からシェアハウス・ホームステイ、ESL スクールもエージェントを通さずに安価にそして安全かつ簡単にサービスが受けられるようにしていきたいと考えています。

― そうなれば、自分探しの旅にすぐ出たいと思いますね。(笑)

  そうなんですよ。今やっているソーシャルシェアハウスも世界展開ができたら、バンクーバーのソーシャルシェアハウスに住んでいる人が旅行で別の国に行って、そこで僕らが運営しているシェアハウスの空き部屋に住むという事が簡単にできるでしょ。(笑)

― 今後はどんな展開になっていくのでしょうか?

 まずシェアハウスを確立するのと、ウエブサイトをしっかり作り込んで行くのが目下の目標です。
 家情報だけでなく、学校紹介や医療、ビザ取得、諸々のトラブル処理、小さいことでは携帯電話をどこで契約するとか、外国で生活するのに便利なコンテンツが充実したシステムを構築中です。ウエブサイトに関してもほんとにアイデアが尽きないんですよ。
 
― 最後に働く事に対してのなにか座右の銘みたいなものはありますか?

僕や僕のやっていくビジネスでみんなが安全に楽しい時間を育んでいける様に僕がお手伝いできたらいいなと思っています。

 シェアハウスの外壁に描かれているRELAXの文字のように、人をリラックスさせる雰囲気の松山正義さん、今後の活躍が気になります。

ソーシャルシェアハウスについて

[文・Sleepless Kao]