映画『バンクーバーの朝日』が撮影された街 栃木県足利市
東京から電車で約2時間のところにある栃木県足利市には現在でも映画『バンクーバーの朝日』の撮影された際のセットが街中の所々に残っています。本来解体され、廃棄される予定だったセットの数々ですがボランティアやエキストラで携わった人々が有志で集まり映画のロケ地であった足利市を盛り上げていきたいという思いで行われている活動をご紹介します。
パウエル街に存在していたNew Pier Cafeは当時は選手たちの溜まり場であったと言われている場所。そのカフェのセットが足利学校の目の前に位置するお散歩カフェ、あしかが逸品堂の一室に残されていました。取材時はまだセットを運んでインストール中でしたが、現在はオープンしている様子です。(オープン後の写真はバンクーバーの朝日勝手に応援団から)
あしかが逸品堂
足利市通1-2702
このセット、見覚えありませんか?地元ボランティアの有志で空き地を利用してマウンドも作られていました
解体され、ごみになろうとしていたセットを、有志で運び、街中に展示や再現をしている足利市の皆様はエネルギーにあふれていました。映画『バンクーバーの朝日』だけではなく、その他の本も読んだりして日系カナダ人の歴史についても学んでいるその姿勢にはびっくり。この映画を通じて今まで知らなかった日系カナダ人の歴史について広まっただけではなく、市民間の出会いや繋がりもできた様子がうかがわれました。
もともと靴屋さんだった建物を利用して衣装展を開催。会場内では映画で見覚えのある衣装の数々とセットが展示され、カナダ人野球チーム(ベローズオイル、カナディアン・アスレチックス、マウント・プレザント)のユニフォームを着て写真撮影も可能でした。(衣装展は3月31日まで開催)
旧モテギ靴店
足利市通 2-12-13
足利市は「映像のまち」構想を掲げ、首都圏を中心とした映像制作のロケ地としての誘致活動を行っております。それによって地域の活性化や雇用を生み出すことにつながっていけばと考えてます。
映画『バンクーバーの朝日』の撮影時に一番印象に残っているのは役者さんが今までこんなに綺麗なトイレはなかったとコメントしていたことです。これも、足利市市民が毎日撮影班のためにボランティアで掃除を行っていました。エキストラだけではなく、さまざまな形で映像制作に市民が関わっていける、そういったまちづくりを推進していきたいと思っています。
足利市の『バンクーバーの朝日』情報はこちらから
フェイスブック:バンクーバーの朝日 勝手に応援団
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[文・山本一穂]