コミュニティー特集:寿司シェフ倉島寧さん

左から:プリシリア・テイト(オッペンハイマー公園委員会委員)、倉島寧さん、フェニックス・ウィンター(カーネギーセンターアソシエーション理事長)、キャリー・キャンベル(オッペンハイマー公園アクティビティー・コーディネーター)

左から:プリシリア・テイト(オッペンハイマー公園委員会委員)、倉島寧さん、フェニックス・ウィンター(カーネギーセンターアソシエーション理事長)、キャリー・キャンベル(オッペンハイマー公園アクティビティー・コーディネーター)

喜ばれることの喜び

昨年から、オッペンハイマー公園のフィールドハウスに日本食の匂いが漂うようになった。リタイアした寿司シェフの倉島寧(やすし)さんが公園でボランティアとして活動を始めたからだ。その活動はお寿司の提供にとどまらず、お寿司作りのワークショップを開催したり、その他の日本食の作り方をダウンタウン・イーストサイド・コミュニティーに教えたりと幅広い。

 和食の文化をオッペンハイマー公園地区に住む人々と共有したいという思いから、倉島さんはオッペンハイマー公園コミュニティーを拠点とし、普段日本食を食べる機会に恵まれない人々に対して活動を行っている。倉島さんは「(ボランティアを始めた)2014年は私にとって最高に素晴らしい年だった。オッペンハイマー公園のスタッフや利用者による心温まる付き合い、そしていつでも笑顔で接するフレンドリーな関係」への感動を語った。また、日頃のボランティア活動に加え、カーネギー・コミュニティー・センター(オッペンハイマー公園が所属しているコミュニティーセンター)にも寄付を行った。12月に行われたオッペンハイマー公園のクリスマスパーティーでは「(定年後に)生きている喜びを与えてくれた皆さんに感謝致します」と語った。
 オッペンハイマー公園でコミュニティー・プログラマーを務めるサンディー・マッキーガンさんは「寧さんはオッペンハイマーコミュニティーで尊敬され、慕われている存在。言葉は異なっても、寧さんは他のメンバーと笑顔での対応を欠くことなく、頷いたりして交流を図っています。彼と会うと、彼の目はいつもとても輝いていて、オッペンハイマー公園は寧さんの存在とそのエネルギーにとても感謝している。」と話した。
 倉島さんはシェフとしてそのスキルと和食への情熱を今後も公園で共有していく予定で、2月にオッペンハイマー公園で開催されるホームグラウンドイベントではお寿司と野菜の飾り切りのデモンストレーションを予定している。イベントにはおよそ1000人の観客が見込まれている。
 最後に、オッペンハイマー公園のクリスマスパーティーで倉島さんが行ったスピーチの一部を紹介する。
「喜ばれることの喜び。喜びは幸せを生み、喜びを分かち合い困難を助け合う事により争いは消え、永遠の平和を築いて行けると確信しています。これはカーネギー・オッペンハイマー精神が私に教えてくれた教訓でした。」

記事:ジョン・遠藤・グリーナウェイ
資料:田坂ロレーナ(キッコ)、オッペンハイマー公園