移住者の活躍する団体「NAVコーラス」

Published September 1, 2014 · Updated September 1, 2014

By　天野美恵子

♪オー　カナダ　テ　ル　ドゥ　ノ　サィ　ユ O Canada our home and native land….

　2007年に大塚聖一前バンクーバー日本国総領事在任時、それまでは天皇陛下誕生祝賀会の際に国歌のテープを流していたが、『あまりにも貧弱なので、何とかならないか』という相談に対し音楽愛好者代表（妹尾翠さん）により、結成された。当地には合唱の出来る人が沢山いるから、国歌を合唱で英語で『オー　カナダ』を歌うということになり地域で活躍している合唱団に尋ねた。が、主催者側の予算と要望により、当時の招待客の中から合唱経験者を募集して、国歌を合唱で披露することになった。練習日には領事数人が参加して合唱の出来具合を確認された。

「2007年12月」

日本国総領事館主催の天皇誕生日祝賀会で合唱経験者有志はThe National Anthem of Japan「君が代」とカナダ国歌「O Canada」を混声4部合唱でピアノ伴奏付きで披露した。

「合唱団名称」

Nav コーラスの名称は2007年の天皇誕生日祝賀会で総領事館側が使った National Anthems Volunteer Chorusを合唱団員の承認を得て正式に決定した。

「活動内容」

合唱の練習を重ねて行く過程の中で『年に1度の天皇誕生日祝賀会に歌う国歌だけでなく、世界中の国歌を勉強したい』という意見が数人の団員から出された。フランス、イギリス、イタリア、ドイツ、台湾、フィンランド、アメリカ、ロシア、オーストラリア、韓国など原語での練習が始まった。歌詞を理解するために大学講師による国歌の意味や原語発声、単語の要因などの予備知識の特訓を受けた。年間活動は天皇誕生祝賀会での国歌、桜祭り、市主催式典。スポーツ開幕国歌、募金コンサートなどのボランティア活動が主である。

「団員禁句」

各国の大切な国歌を歌う合唱団なので『争い事を起こすようなことがあったら、やめていただきます』とはっきり宣言された。合言葉は『RESPECT』尊敬で、その心は漢字で書くと『人』、お互いに寄り添い『和』を持つて制し、調輪の♪美しいハーモニーを奏でるよう団員各自が努力することにあり、競争はしない。

「会員構成」

合唱団代表は妹尾翠さん、指揮は長井明さん、ピアノ伴奏はアレキサンダー恵子さんと合唱団員14名の構成である。ボランティア精神を生かして合唱部門、指揮部門、伴奏部門の3部門は全て平等とし、特別にお礼を支払うこともしない。練習をするにあたり、練習場や楽譜および複写代などの必要経費は合唱団員が納める年会費で賄われている。

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